最近、街中でヘルメットをかぶって自転車に乗っている人を見ることが多くなったと思いませんか?
改正道路交通法の施行により、令和5年4月1日からすべての自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されました。
自転車もバイクやクルマと同じ「車両」です。ヘルメットを着用せず自転車事故で亡くなった人の約5割は頭部に致命傷を負っており、ヘルメット非着用時の致死率は着用時と比べて約2倍も高くなっているそうです。
自転車事故による被害を軽減するために、ヘルメットを着用して頭部を守ることが重要です。
新潟県警察の公式YouTubeチャンネルでも、豆腐を用いた実験を通してヘルメットの重要性を伝える動画を公開しています。
新潟県民の自転車ヘルメットの着用率は...?
現在、全国で自転車ヘルメット着用に向けた動きがあるなか、新潟県の着用率や順位はどれくらいなのでしょう。想像してみてください。
「自転車に乗る人の10人中、2人くらいかぶっているかな?」
「順位は全国で真ん中くらい?」
いいえ! 答えは…
↓
↓
↓
今年発表された全国調査では、着用率8.0%で全国44位! と低い結果でした。
昨年の調査では、着用率2.4%で全国最下位だったんです。
※.自転車乗車用ヘルメット着用率調査(警察庁)より
交通環境の違いなどもありますが、ヘルメット着用に対する重要性や、非着用時の危険性などの理解が遅れているのかもしれませんね。
そこで現在、新潟県は「ヘルメットかぶろっと! 新潟県自転車ヘルメット着用促進県民キャンペーン」を実施中です。
順位が低いから上げなきゃ…ではなく、自分や大切な人のため、命を守るため、もっと危機意識を持つべきなのかもしれません。
先の調査結果で着用率が向上しているように、新潟県民のヘルメット着用に対する認知と意識は高まってきており、少しずつ着用する方が増えてきています。
県内における現状について、新潟県総務部 県民生活課 交通安全対策室 室長の金塚さんにお話を伺いました。
——自転車利用時にヘルメットを着用しようという動きが出始める前と最近では、意識や行動に変化は感じられるでしょうか?
金塚さん「ヘルメットをかぶる人は、どの年代でも昨年と比べて確実に増えています。県民の皆さんも、街中で自転車を見かけて、そのようにお感じになっているのではないでしょうか? 実際に着用している方からは『命を守るためにかぶる』『ヘルメットをかぶってみて違和感はなかった」などの意見や、クルマの運転手の方から『かぶっていない自転車乗りを見ると安心感がなく、怖く感じる』などの声もありました。県民の皆さんの意識と行動が変化してきています。今こそ、皆さんがヘルメットをかぶるきっかけになると思っています」
——県民の皆さんへメッセージをお願いします。
金塚さん「万が一のときに命を守るアイテムが自転車ヘルメットです。新潟県では、市町村が実施する自転車ヘルメットの購入助成等への補助を2ヵ年で実施するほか、今年度は『新潟県自転車ヘルメット着用促進県民キャンペーン』を実施しています。ご自身の命を守るため、ご家族のため、『ヘルメットかぶろっと!』と思い、ぜひかぶってみてください」
少しずつ意識と行動が変わってきており、今は過渡期にあるようですね。
また、去る7月18日には、ヘルメット着用モニター協力校である新潟第一高校の生徒さん10名と意見交換会が行なわれ、現状の認識やどうすればヘルメットを装着する人が増えるかなど、リアルな意見を聞く機会が設けられました。
「ヘルメットのデザインやかたちなど、私服に似合うものがあればいいと思います」
「(新潟県警察公式YouTubeの実験動画をみて)豆腐の実験動画を見て事故の怖さやヘルメットの重要性が分かりました。こういうことをもっと伝えていくべきだと思います」
「ヘルメットに好きなシールを貼ったり、文字や絵を描いたり、スマホのようにカスタムできればいいのでは?」
…など、さまざまな意見が飛び交いました。
企業や団体、個人を対象に「ヘルメットかぶろっと!宣言」参加者を募集中!
新潟県では2025年3月31日(月)まで、「ヘルメットかぶろっと! 新潟県自転車ヘルメット着用促進県民キャンペーン」を実施中です。
県民や企業・団体の皆さんから、「ヘルメットかぶろっと!宣言」を募集しています。「宣言」の選択肢は複数あります。まずは今すぐできることから取り組むのもいいでしょう。
期間中、合計10,000名に反射素材ステッカーをプレゼントしています。
キャンペーンに関する内容など詳細は特設サイトへ。
ヘルメットの選び方・正しいかぶり方などについても紹介しています。ぜひ、見てみてください。
なお、10月5日(土)デンカビッグスワンスタジアムで開催されるアルビレックス新潟対鹿島アントラーズ戦で、イベントが実施されます。
アルビレックス新潟選手の等身大パネルと写真撮影ができたり、タウン情報誌「月刊にいがた」のプロカメラマンに撮影してもらい、その場で画像データをもらえたりするイベントを実施予定。
「ヘルメットかぶろっと!宣言」をした方には、この日限定のオレンジカラーの反射素材ステッカーがプレゼントされる予定です。試合前にブースに立ち寄ってみては。
DATA
新潟県総務部 県民生活課 交通安全対策室
- 住所
- 新潟市中央区新光町4-1
- 電話番号
- 025-280-5136