『能登半島地震』の発生から5ヵ月が経ちます。新潟県内でも液状化による住宅への被害が多数確認されました。災害は決して起きてほしくありませんが、いざというとき日頃の備えが大きな力を発揮します。これからの季節は大雨や台風などによる災害にも注意が必要となります。災害はいつ起こるか分かりません。今回は、災害が起きた時にどうすればよいかという疑問に対して、防災士さんに答えてもらいました。
今一度、防災対策について確認しましょう。
防災士さんに防災対策の疑問について答えてもらいました!
【ちずなさんからの疑問】
Q.これから雨の季節。私の家の周りは大丈夫でしょうか?
A.水害の危険性は「ハザードマップ」で確認しましょう
大雨のときに家の周りがどうなるか事前に確認できます。
●「浸水ハザードマップ」で川の氾濫が始まるまでの浸水
●「洪水ハザードマップ」で氾濫した後の浸水
A高校に行くときは「!」のマークの場所で道路が冠水しているかもしれません。安全に避難できるように、指定避難所までの移動経路も考えておきましょう。天気のいい日に散歩しながら、避難ルートや、ふたのない側溝などの危険な場所を確認しておくことも大切です。
★災害の危険性を中学校区ごとにまとめた「総合ハザードマップ」を新潟市ウェブサイトに掲載
【はやとくんからの疑問】
Q.雨が強くなってきた。避難所へはいつ行けばいいのでしょうか?
A.「避難情報」を知って、避難するタイミングを考えよう
集中豪雨や台風の際に出る避難情報は、レベル分けされています。高齢者や小さいお子さんがいる家族など、避難に時間がかかる人は「警戒レベル3」が避難のタイミングとなります。大雨のときは、避難情報をすぐ受け取れるようにテレビやスマートフォン・携帯電話をよく見るようにしましょう。避難情報が出ていなくても、危ないと思ったら早めに避難を。
【さきこさんからの疑問】
Q.いざというときのために備蓄をしなきゃ。何をどのくらい揃えればいいの?
A.普段使っているものが家庭用の備蓄品に!
自宅での避難生活には上記のものを備えておくと安心です。3日分(可能なら7日分)の食料や水を用意しておきましょう。普段から少し多めに食料などを買い、使った分だけ新しく買い足していくローリングストックも有効です。
地震などが発生すると、急に避難所へ行かなければならない場合があります。非常用持ち出し品を準備しておきましょう。
【まもるさんからの疑問】
Q.いつやってくるか分からない地震。何か備えておけることってある?
A.まずは家具の固定を!
家具が転倒すると、けがをしたり逃げ道をふさがれたりしてしまうことがあります。家具の配置を工夫したり、固定したりしましょう。寝ている時が一番無防備です。まずは寝室から対策をしてみましょう。家具は、L字金具や支え棒などで固定し、2段重ねの場合はつなぎ目を金具で連結しておくといいですよ。
【新潟市の支援制度もあります!】
問:新潟市建築行政課 tel.025-226-2841
●耐震診断・耐震改修費用への補助
昭和56年(1981年)5月31日以前に建てられた木造住宅は地震で倒壊しやすいことが分かっています。新潟市では耐震診断や耐震改修工事への補助を行なっています。
※詳しくは新潟市ウェブサイトに掲載
●家具転倒防止補助事業
65歳以上の人のみの世帯・障がい者などが居住する世帯の住宅について、家具転倒防止工事を行なう費用の一部を補助します。
※詳しくは新潟市ウェブサイトに掲載
災害情報を入手しよう
災害時に適切な行動をするためには、正しい情報を素早く、確実に集めることが重要です。新潟市では、災害発生時に避難情報などの防災情報を、さまざまな手段で発信します。いざというときにすぐ確認できるよう、事前に登録しておきましょう。
・新潟市LINE公式アカウント
・にいがた防災メール
・新潟市危機管理防災局 公式Xアカウント
6月16日(日)に全市一斉地震対応訓練を実施します
昭和39年の新潟地震の発生日時に合わせて、全市一斉地震対応訓練を行ないます。
問:新潟市危機対策課 tel.025-226-1146
【13:02 地震対応訓練/身を守る行動を取る】
地震が発生したら、まずはその場で身を守る行動を取りましょう。揺れが収まったら慌てずに火の始末をし、いつでも避難できるよう玄関のドアや窓ガラスを開けて避難経路を確保しましょう。
【13:03 情報伝達訓練/避難情報をメールなどで一斉配信】
実際の災害時と同じ方法で情報を配信します。自分がどのような手段で情報を受信できるか確認しましょう。
※緊急速報メール(エリアメール)で大きな音が鳴ります
DATA
- 問い合わせ先
- 新潟市防災課
- 問い合わせ先
電話番号 - 025-226-1143
- リンク
-
市報にいがた 令和6年6月2日発行 2816号