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在宅療養やそれを支える訪問看護について考えてみましょう

住み慣れた場所で安心して暮らす

  • 情報掲載日:2023.01.16
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

 

住み慣れた自宅(環境)で療養を行なう「在宅療養」

医師や看護師、ホームヘルパーなどに来てもらい、医療と介護や必要な生活支援サービスを受けながら療養生活を送り、自分らしい生活を送ることができます。

今回はそんな「在宅療養」について、在宅医療を支える医師、訪問看護利用者、訪問看護師らの思いを紹介していきます。

 

在宅療養について考えてみよう

訪問診療で在宅療養を支える医師が思う「在宅療養」とは?

入院だけではない療養場所

療養が必要になったときは、入院のほか、自宅や施設で療養する選択肢があります。治療や処置などの内容によっては入院が必要な場合もありますが、超高齢社会の進展や現在のコロナ禍かで、自宅での療養を希望する人が増えています。入院生活では食事や消灯などの時間が決められており、病気を治すことに主眼が置かれます。一方、在宅療養は、住み慣れた家で家族やペットと共に、自分自身の生活を大切にしながら現在の状態を維持することが主な目的となります。自宅で療養を始めたら笑顔が増えた、最期を迎えるために家に帰ってきたら元気になったという例も珍しくありません。

在宅療養を支えるために

在宅療養では、医療面で医師や訪問看護師、生活面でホームヘルパーなど、さまざまな専門職の人が関わります。特に、訪問看護師は医療従事者として日常的に患者と接するため、在宅療養をする上で、なくてはならない存在です。在宅療養で大切にするのは、「本人がどのような療養を望むか」ということです。医療・生活それぞれの視点から、患者さん一人一人の希望に合わせた支援体制が作られます。

いざというときのために

誰しも、いつ病気などで療養が必要になるか分かりません。自分はどこで療養をしたいのか、どのように過ごしたいのか、どのような医療や処置を受けたいのかなどを事前に考えておくことが大切です。また、それを家族と共有しておくことで、実際に療養が必要になったときにスムーズに療養を始めることができます。自分の病歴や生活背景などを理解しているかかりつけ医をつくっておくことも大切です。療養にはさまざまな選択肢があることを知ってもらいたいです。そして、自分に合った療養で、人生の大切な時間を過ごしてほしいと思います。

 

納得のいく療養生活

新潟市内在住の訪問看護利用者の方は在宅療養についてどう思っているのでしょうか?

家で一緒に過ごしたい

現在1歳の息子さんは、出産時のトラブルによる脳性まひで、生まれてからずっと入院。退院後は施設に入所する選択肢もあったが、家で一緒に過ごしたいという思いが強かったので、自宅での療養を選択したそう。病院では医師がいて安心でしたが、息子さんと会える時間は限られていた。一方、在宅療養では常に家族で一緒に過ごすことができ、自分のペースで世話ができているそうです。

心安らぐ看護師さんとの時間

在宅療養を始める前は多くの不安があったそう。栄養をポンプで流し、たんの吸引を頻繁に行なうなど、常に看護が必要な状態で、人工呼吸器や酸素のモニターなどの専門機器も扱わなければならない。小児の訪問診療もなく困っていた中、訪問看護ステーションの看護師さんに来てもらえることに。週6回、息子さんの健康状態をチェックしてもらったり、体を拭いてもらったりするほか、さまざまな相談に乗ってもらっており、今でも不安はあるが、話を聞いてもらうことで本当に心が安ぐそうです。

これからも一緒に

看護師さんの協力で自宅に帰ってきてから初めてお風呂に入れることができ、とてもうれしかったそう。家族で過ごす生活は、とても大切で大事な時間です。息子さんは常に人工呼吸器などが必要なので移動するのは大変ですが、暖かくなったら、少しずつ外出の練習もしていきたいそうです。

 

訪問看護師ってどんな仕事?

訪問看護と病院での看護の違いは?

病院では、1日に多くの患者さんに対して看護をするが、一人一人に接する時間は限られてしまっています。訪問看護では、利用者さん1人にじっくりと向き合い、本人や家族のルールや価値観に合わせて看護を提供することができます。

訪問看護のやりがいは?

同じ処置をするにしても、利用者や家族の生活を見て、「この利用者さんにはどのような方法で処置をしたらよいか」と個別に考えることができます。訪問先との関係も徐々に深まり、感謝の言葉をもらったときの喜びはひとしおです。

訪問看護を利用してみたいと思っている人へメッセージ

訪問看護は医師の指示があれば誰でも利用することができます。人生100年時代の今、住み慣れた家での自分らしい療養を、ひとつの選択肢として考えてみませんか。

 

訪問看護の様子を動画で紹介

在宅療養を支える専門職の中でも、訪問看護師は日常的に医療面からかかわる職種として、なくてはならい存在です。動画では、人生の最後まで望む暮らしに寄り添う訪問看護師の様子についてご覧いただけます。詳しくはコチラから

※2月から動画配信サイト「YouTube(ユーチューブ)」で公開予定です。

 

『在宅医療市民フォーラム』を開催

新潟市の在宅療養や訪問看護の現状などを、医療現場で活躍している医療・介護の専門職などが分かりやすく説明します。在宅療養について一緒に考えてみましょう!

●日時:3月12日(日)10時〜11時半
●会場:新潟市民プラザ(NEXT21・6階)
●定員:先着150人
●参加費:無料
●申し込み:2月1日(水)から電話で市役所コールセンター(TEL.025-243-4894)、または新潟市ホームページで申し込み

DATA

問い合わせ先
新潟市地域医療推進課
問い合わせ先
電話番号
025-212-8018
リンク
市報にいがた 令和5年1月15日発行 2783号

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