新潟市が面する日本海には、さまざまな生き物が生息しています。
今回は、そんな日本海の生き物と海の環境保全について紹介します。
日本海の生き物のことを知って、海の環境を守るために自分ができることを考えてみましょう!
知ってますか? 海の生き物とごみのこと
さまざまな生き物がいる日本海
日本海は日本列島と大陸に囲まれ、周りの海とは4つの浅い海峡だけでつながる「閉ざされた海」です。表面には暖流の対馬海流が流れ、深い所には冷たい「日本海固有水」があることから、温かい海と冷たい海の両方の生き物が生息しています。
海の生き物のためにできること
近年、街から流れ出るごみが海を汚しています。
「アザラシやウミガメの首やヒレにごみが引っ掛かる」「粉々になったプラスチックを魚が食べ、体から排出できず弱ってしまう」といった被害が報告されています。新潟の海岸に漂着したカメのお腹からビニール袋が見つかったこともありました。閉ざされた海である日本海では、ごみが海の中に残り続けることが心配されています。
現状では海中のごみを一気に回収する方法がないため、このままでは海にごみが増え続け、将来にわたって生き物を苦しめてしまうかもしれません。海の生き物を守るために、生き物のことをよく知り、一人一人が今できることを考えて行動していくことが大切です。
「マリンピア日本海」の取り組み
新潟市にある新潟市水族館 マリンピア日本海では、海や川の生き物についての調査や研究などを行なっています。
●海岸清掃
月に1度、施設周辺の清掃を行なっています。
●施設内での生態調査
さまざまな生き物を飼育しながら、その生態や繁殖について調査・研究しています。
●漂着生物の調査
新潟市近隣の海岸に漂着した生き物の部位の計測や周辺の環境調査、個体の回収などを行っています。
●水中探査機による調査
友好提携する水族館「アクアマリンふくしま」と協力し、深海にすむ生き物の生態や生息環境を遠隔操作の水中探査機で調査しています。
夏休みはマリンピア日本海に行こう!!
新潟市水族館 マリンピア日本海では、海や川にすむ生き物約600種3万点を飼育・展示しています。
企画展示「クマノミ」
日本近海に生息するクマノミの生態や性転換の仕組み、イソギンチャクとの共生などについて紹介しています。
日程:11月27日(日)まで
野外観察会「貝の標本作り」
日時:8月17日(水)8時半~12時
対象:小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)
定員:20人
参加費:500円
申し込み:8月2日火曜(必着)までに、はがきに「貝」、代表者の郵便番号・住所・電話番号、参加者全員の氏名・年齢を記載し、〒951-8555(住所不要)、マリンピア日本海へ ※応募多数の場合抽選。当選者のみ8月4日に案内を発送
海を守るためにできること
できることから行動に移しましょう。
★海や川の水を汚さないようにする
・こんな行動はNG
バーベキューで余った油や飲み物を海に流した
★外で出たごみは家に持ち帰るか、
決められた場所で適切に処分する
・こんな行動はNG
公園のごみ箱がいっぱいだったので横にごみを置いた
★まちなかでごみを見つけたら拾う
★地域で清掃イベントを行う、参加する
ボランティア清掃を支援しています
清掃で集めたごみの収集やごみトングの貸し出し、活動にかかった費用の一部を補助しています。清掃を予定している人は、実施前に区役所区民生活課(中央区は窓口サービス課)に相談してください。
問:新潟市廃棄物対策課(TEL.025-226-1405)
DATA
- 問い合わせ先
- 新潟市水族館 マリンピア日本海
- 問い合わせ先
電話番号 - 025-222-7500
- リンク
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新潟市水族館 マリンピア日本海
市報にいがた 令和4年7月17日発行 2771号