バスや電車、タクシーなどの公共交通機関は、子どもや高齢者、自家用車を持たない人たちなどにとって、学校や病院に行ったり買い物に出掛けたりするために欠かせない移動手段です。誰もが移動しやすい交通環境を確保するためにも、公共交通機関は大切なのです。
実は新潟市は、新型コロナウイルス感染症などの影響で、公共交通機関の利用者が減少しています。例えば、令和2年度の路線バスの利用者数は前年度と比べ約500万人も減少しました(下グラフを参照)。
公共交通機関の利用者が減ると、収益の悪化から減便や路線の廃止、車両数の減少などによりサービスが低下し、さらに利用者が減るという悪循環に陥る恐れがあります。一方で、超高齢社会では公共交通機関を必要とする人が増えると予想されます。ですので将来にわたり誰もが安心して暮らせるよう、私たちひとり一人が公共交通の利用について考える必要がありますね!
●公共交通機関を利用するとメリットがたくさんあります!
・交通渋滞解消への貢献
・交通事故リスクの回避
・二酸化炭素排出量の削減
(※バスを使うと自家用車の約2分の1)
・運動量の増加による健康の向上
路線バスをより使いやすく
新潟市ではバス交通を未来につなげるため、関係企業の協力の下、乗り換え負担の軽減などサービス向上による利用促進に取り組んでいます。今回はそんな促進の一部を紹介していきたいと思います。
【改善例1】新潟中央郵便局にバス情報案内板を設置
複数の路線が通る新潟市中央区「明石一丁目」バス停前の新潟中央郵便局建物内の窓際に、バス時刻を表示する電光掲示板を設置しました。建物の外から見ることができます。
【改善例2】青山バス停に背面パネルと待合室を設置
青山バス停前歩道沿いにパネルを設置し、雨風の吹き込みを防ぎました。1月下旬からは、イオン新潟青山店敷地内(6番線付近)の待合室が使用できるようになります。
【改善例3】「にいがたバス乗換案内サイト」がより便利に
発車時刻や運賃、バス停の位置などを確認できます。多言語対応や区バス・住民バスの検索機能が追加され、読み上げ機能も今後追加予定です。
※このほかの改善事例は新潟市ホームページに掲載してあるのでチェックしてみてください(バス交通改善の取り組み)
【バスを利用しやすく】バス待ちベンチを設置
新潟市西区青山にあるとうじょう歯科は、独自の取り組みを行ない、バス待ちベンチを設置しました。地域の皆さんが少しでも楽にバスを待てるように設置したそうです。
バス・タクシー利用者にお得な情報です!
お得な支援事業を使用してバスやタクシーに乗りましょう!
(問)専用コールセンター tel.0570-022-922
【令和4年度の中学1・2年生向けバス料金サービス】
りゅーとポイントまたは区バス・住民バスなどの共通回数券の引き換えチケット(3,000円分)を配布します。※対象者には郵送または学校を通じて配布。詳しくはチケットに同封の案内に記載されています
【バス1日乗車券「ぶらばすチケット」を半額で販売】
販売期間:2月1日(火)~5月31日(火)
料金:大人500円、小学生250円
販売場所:新潟交通案内所、各営業所
※なくなり次第終了。電子チケットは新潟交通アプリ「りゅーとナビ」で販売中
【タクシー割引チケットを配布】
新潟市内で運行するタクシーの利用者に、次回使用できる割引チケット(300円分)を降車時に配布します。
配布期間:2月5(土)から ※なくなり次第終了
使用期限:6月30日(木)
地域を支える住民バス
新潟市内には路線バスのほかに、区バスや住民バスが走っています。住民バスは、住民組織と交通事業者、新潟市の3者による協定に基づいて運営され、地域住民の移動手段の一つを担っています。
DATA
- 問い合わせ先
- 新潟市都市交通政策課
- 問い合わせ先
電話番号 - 025-226-2753
- リンク
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市報にいがた 令和4年1月16日発行 2759号