毎年10月は国民運動として、食品ロスの削減を推進する「食品ロス削減月間」と法律で定められているということをご存知でしょうか? まずは下のグラフを見てみてください。
このグラフは新潟市の家庭から排出された燃やすごみの内訳です(平成30年度ごみ・資源組成調査)。「本来食べられるのに捨てられてしまう食品」、いわゆる食品ロスが、全体の15.9パーセントを占めています。これは重量に換算すると、新潟市全体で1日当たり約54トンもの食品を捨てていることになります。
日本全体で見ると、家庭や企業からごみとして廃棄されている食品ロスの量は年間で実に600万トン以上。そしてそれ以外に、規格外品として生産段階で廃棄されてしまう農産物や海産物も多く存在しています。
食品ロスの割合がとっても多くてびっくりですね…。
実は新潟市内ではさまざまな業種が食品ロス削減のためにできることを実施しています。食品提供だったり、規格外品の販売だったり…。そんななか今回は、新潟市が取り組む「農業×福祉×食の連携」について紹介したいと思います。
【C's kitchen】「農×福×食」のおいしい循環
"MOTTAINAI(もったいない)"をよろこびに変える
地元新潟の生産者さんとつながり、旬の素材を大切にしたおやつとご飯のケータリングやキッチンカー出店、食育ワークショップ・レシピ考案などを通じて地域の食の魅力を伝える活動をしている「C’s kitchen(シーズキッチン)」さんの取り組みです。
農産物を作る上で、色や形の悪さから販売されない規格外品の割合は、収穫量全体の2〜3割に上ると言われています。いわゆる「ハネモノ」と呼ばれるこうした規格外品を無駄なく活用することで、「よろこびが循環する社会」の仕組みづくりを目指すプロジェクトが、この『rucoto(ルコト)』です。「つくルコト、たべルコト、つながルコト、いきルコト」をつないで循環させていくという意味で名付けられました。
rucotoの役割は「つないでつくる」こと。発生したハネモノを活用したくても、多くの農家ではそれを流通させる手段を持っていません。新潟県内にはハネモノを受け入れて加工する工場などが少なく、わざわざ県外まで運んで加工製品化するには労力とお金がかかるため、諦めて廃棄してしまう農家も多いといいます。rucotoではそうした農家からハネモノを仕入れて、美味しい商品を製造・販売することで、「農家」と「皆さん」をつないでいます。さらに、仕入れたハネモノの一次加工(下ごしらえ)を福祉事業所に委託することで、パートナーとして協働し、「農業×福祉×食」の循環をつくっています。
rucotoの取り組みで作られる商品は、ジャムやフルーツソース、焼菓子、タルトなど様々。プロジェクトを運営する佐藤さんのお店、新潟市東区の「rucoto」やキッチンカー、ウェブショップ、新潟市内協力店などで購入することができます。
これをきっかけに「食品ロス」の現状を知り、
一人一人ができることからぜひ始めてみましょう!
DATA
- 問い合わせ先
- 新潟市循環社会推進課
- 問い合わせ先
電話番号 - 025-226-1391
- リンク
-
新潟市ごみとリサイクルホームページ(新潟市ホームページ)
サイチョプレス(新潟市ホームページ)