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新潟市で受けられる生活に困っている人への支援とは?

困ったときに人とつながり支え合えるまちへ

  • 情報掲載日:2021.05.17
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

 

新型コロナウイルス感染症は、私たちの日常生活にも大きな影響を与えています。新潟市では、休業や失業により収入が減少するなどして生活が困窮した人への支援を、関係機関と連携して行なっています。今回は、そんな困窮した人への支援に取り組んでいる人たちを紹介していきたいと思います。

お話を伺ったのは、新潟市パーソナル・サポート・センターの相談支援員・堀井淳さんと、フードバンクにいがた新潟センターの海津聖子さんです。

 

【インタビュー】困っている人の支援の「入口」
/新潟市パーソナル・サポート・センター 相談支援員・堀井淳さん

新潟市パーソナル・サポート・センター相談支援員 堀井 淳さん
新潟市パーソナル・サポート・センター相談支援員 堀井 淳さん

感染症の影響などで増える相談

『当センターでは、仕事や住まいなど生活に困っている人の悩みや不安をお聞きし、安定した生活を送るための道筋を一緒に考えています。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、20〜40代をはじめ幅広い年代の人から多くの相談が寄せられるようになりました。「仕事を失った」「収入が大きく減った」といった声がよく聞かれます。』

高齢者の生活相談にも対応

『感染症に関連した相談だけでなく、さまざまな生活相談を受け付けています。以前、年金収入が少なく生活に困っていた高齢者に、家賃が安くかかりつけの病院にも近い住居への引っ越しを提案し、問題の解決につなげたことがありました。後日、「いろいろ相談に乗ってくれてありがとう」とお礼の電話がかかってきて、支援できたことをうれしく思いました。』

協力先と連携してサポート

『課題を解決するために大切なことは、相談者の話をよく聞くことです。話を聞きながら困っていることを一緒に整理し、仕事を失った人にはハローワークを、収入が減って生活資金が不足した人には借入制度を紹介するなどしています。ほかにも、弁護士が在籍する法テラスや家賃の安い住居を紹介してくれる不動産会社など、当センターにはさまざまな協力先があります。状況に合った支援を一緒に考え、困り事の解決をサポートしますので、生活に困ったらまずは相談してもらいたいです。』

相談を受け付けています

TEL.025-385-6851
FAX.025-385-6852
月〜金曜9:30〜16:30

※秘密厳守。時間外の相談も可(要事前連絡)。相談は区役所健康福祉課(東・中央・西区は保護課)でも受け付け

 

 

【インタビュー】「もったいない」から「ありがとう」へ
/フードバンクにいがた新潟センター 海津聖子さん

特定非営利活動法人フードバンクにいがた 新潟センター 海津 聖子さん
特定非営利活動法人フードバンクにいがた 新潟センター 海津 聖子さん

寄付された食品を困っている人に

『当法人では、新潟県内の個人や企業などから寄付してもらった食材を、食べ物に困っている家庭や福祉施設へ届けています。昨年は、市母子福祉連合会などと連携して延べ2,500のひとり親世帯へ食料を支援するなどの活動を行いました。』

東京に住む学生へ故郷の食を届ける

『「コロナ禍」の影響で、支援を必要とする人が増えていると感じます。特に、親からの仕送りやアルバイトの収入が減って困っている学生が多くいます。今年の2〜3月、東京圏に住む新潟市出身の学生450人に、お米をはじめとする「新潟の食」を届けました。感染を気にして新潟に帰りづらい状況にある皆さんに非常に喜んでいただけたと聞いています。生活に困っている学生が多い新潟市内の学校にも訪問し、食品を提供しています。』

自分にできるやり方で支援を

『お米や野菜を持ってきてくれる農家さんをはじめ、「少ないですけどいいですか」と自宅で余った食品を持ってきてくれる人、賞味期限が近くなった災害時用の保存食品を寄付してくれる企業など、さまざまな形で支援を頂いています。「コロナ禍」の影響で生活必需品となったマスクや衛生用品の提供も受け付けています。皆さんから預かったこれらの思いは、困っている人へ確実につながっています。これからも多くの人から「自分にできるやり方」で協力を頂けるとうれしいです。』

 

 

フードバンクにいがたの活動

特定非営利活動法人フードバンクにいがた 新潟センターでは、寄付された食品を生活困窮者支援団体などへ提供することで、生活困窮者への支援や食品ロスの削減などを目指しています。

4月25日に市母子福祉連合会と行った食料配布イベントの様子
4月25日に市母子福祉連合会と行った食料配布イベントの様子

 

 

食料品・日用品を寄付してください

特定非営利活動法人フードバンクにいがた 新潟センターでは、家庭や企業、農家で余った食料品や日用品の寄付を受け付けています。寄付の方法に迷う場合は問い合わせてください。

問い合わせ先:特定非営利活動法人フードバンクにいがた 新潟センター
TEL.025-384-4466

 

 

そのほか、生活に困ったときの相談

【★一時的に家計の維持が困難で生活費を借りたい】
区社会福祉協議会
北区 TEL.025-386-2778
東区 TEL.025-272-7721
中央区 TEL.025-210-8720
江南区 TEL.025-250-7743
秋葉区 TEL.0250-24-8376
南区 TEL.025-373-3223
西区 TEL.025-211-1630
西蒲区 TEL.0256-73-3356

【★住むところに困っていて市営住宅に住みたい】
北・東区→万代サービスセンター TEL.025-374-5410
中央・江南・南・西・西蒲区→白山サービスセンター TEL.025-234-5252

【★収入が減って学費の支払いに困っている】
在籍する大学、短期大学、大学院、専門学校、高校、中等教育学校などの相談窓口

 

生活に困っている人の支援には、公的な制度があることはもちろん、安心して頼れる場所があることが大切だと感じました。支援を受けることは問題の解決につながるだけでなく、それまで感じていた孤独や不安を和らげると思いました。

ふたりとも困っている人に寄り添い、親身に対応されている姿が印象的でした。こうした人たちの思いや活動が広がることで、「誰もが支え合いの意識を持った、安心して暮らし続けられるまち」づくりにつながると信じてます。

DATA

新潟市福祉総務課
問い合わせ先
電話番号
025-226-1178
リンク
市報にいがた 令和3年5月16日発行 2743号

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