2020年3月、新潟市は地球温暖化対策実行計画(地域推進版)第3期計画を策定しました。
これは、温暖化の要因である二酸化炭素(CO²)の排出量を2024年度までに30%削減(2013年度比)することを目指し、目標達成に向けた取り組み方針や基本対策を定めたものです。
温暖化の進行を食い止め、新潟の豊かな田園環境を次の世代に残すため、一人一人が今できることを考えてみましょう。
教えて! 地球温暖化って何?
今回は「地球温暖化」について、
地球温暖化対策実行計画策定委員長の五十嵐實さんにお話を聞きました。
温暖化が進むとどうなってしまうの?
五十嵐さん/新潟市の年平均気温は直近の100年間で約1.4度上昇しました。桜の開花時期が早まり、以前はほとんどなかった猛暑日(※)が頻繁に観測されるなど、気候の変化が現れています。このまま対策が行われないと、約80年後には年平均気温がさらに約5度上昇し、真夏日(※)は約50日、熱帯夜(※)は約60日も増加すると予測されているのです!!
※猛暑日は最高気温35度以上、
真夏日は最高気温30度以上、
熱帯夜は夜間の最低気温25度以上の日
温暖化によって集中豪雨の回数が増え、大規模な水害や土砂災害が頻発すると考えられています。
一方で雨が全く降らない日も増えるとみられ、熱中症患者の増加や熱帯性感染症の流行といった健康被害の発生が予想されます。また、降雪量の減少に伴う水不足や高温によるコメの品質低下など、農業をはじめとする産業への影響が懸念されます。
私たち新潟市民にとって温暖化は決して人ごとではなく、身近に差し迫った問題なのです。
温暖化の原因って何ですか?
五十嵐さん/温暖化の原因は、CO2やメタンなど「温室効果ガス」の増加です。
温室効果ガスは太陽の熱を吸収して地球の気温を適温に保つ役割を持っています。
これが増え過ぎると宇宙への熱の放出を妨げ、気温を上昇させてしまうのです。
新潟市で排出される温室効果ガスのほとんどはCO2です。
温暖化を防ぐためには、まずCO2排出量を減らすことが重要だといえます。
CO2の排出要因は何?
五十嵐さん/新潟市のCO2排出量のうち、家庭部門からの排出が約4分の1(198.2万t-CO2)を占めています。
主な要因としては、住宅用の電力や軽油、都市ガスの消費などが挙げられます。また、運輸部門の排出量の約9割が自動車からのもので、自家用車の保有台数が多いことなどが要因となっています。
CO2排出量の削減は、企業や一部の人の努力だけでは達成できません。次の世代に住みよい新潟の環境を残すためには、市民一人一人が温暖化を「自分ごと」として受け止め、周囲と連携・協力しながらCO2の削減に取り組む必要があるのです。
五十嵐さんのお話はどうでしたか? お話にもあったように、「地球温暖化」を食い止めるには、やはり、私たちが「自分ごと」だと思いながら生活しなければならないんですね。
CO2削減に効果のある行動とは何か・・・
それが「COOL CHOICE(クールチョイス)」です。
それでは次に、「COOL CHOICE」についてご紹介します。
無理のない範囲で取り組んでみましょう!
Information
新潟市環境政策課
- 電話番号
- 025-226-1357
- リンク
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地球温暖化対策実行計画(新潟市ホームページ)
市報にいがた 令和2年5月17日発行 2719号