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日々の不安やストレスと上手に付き合うには?

心も体も健康で過ごすために

  • 情報掲載日:2021.02.08
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

新型コロナウイルス感染症による生活環境の変化などが原因で、心と体にさまざまな影響が現れることがあります。これまで経験したことのな日常生活の変化に直面し、やり場のな悩みやストレスを抱えている人も多いはず。今回は、そんな「新しい日常」での不安やストレスと上手に付き合い、健康を保つための情報を紹介していきます。規則正しい生活を送ることはもちろん、不安や悩みがある場合はひとりで悩まずに誰かに相談しましょう。相談窓口などの情報も紹介していきます。

まずは、新潟青陵大学大学院 臨床心理学研究科 臨床心理センター センター長の中村協子さんに、ストレスとの付き合い方についてお話しを聞きました。

 

専門家に聞きました!
「新しい日常」でのストレスとの付き合い方

新潟青陵大学大学院 臨床心理学研究科 臨床心理センター センター長 中村協子さん
新潟青陵大学大学院 臨床心理学研究科 臨床心理センター センター長 中村協子さん

●不安な気持ちから体調不良に

「新型コロナウイルス感染症によって、私たちの生活は大きく変化しました。最近、『いつも気分が晴れない』『生活に息苦しさを感じる』という人もいるのではないでしょうか。人は正体が分からないものに出会ったり、先が見えない状況に置かれたりすると、そのストレスから不安な気持ちになり、体調を崩してしまうことがあります」

●「心の疲れ」は誰にでも現れる

「ストレスが原因の体調不良や不眠、食欲不振などは誰にでも現れ、自然に回復することが多いですが、それらの症状が強くなったり長引いたりすると、うつ病など心の病気を引き起こすことがあります。心の疲れを感じたら、自分の好きなことや楽しいことをしてみてください。体を動かしたり、外の空気を吸って景色を見たり、気分転換をするのも良いと思います」

●一人で抱え込まないで

「不安な気持ちを心に抱えていると、どんどん気分が重くなります。悩み事は、ぜひ人に話してください。悩みの原因が解決しなくても、話すことで自分の思いや状況を整理することができて、気持ちが和らぐことがあります。身近な人に話しにくい場合は、相談窓口を活用してください」

●偏見・差別について

「不安な状況下では、他者を悪者と見なして責めたり拒絶したりすることで安心感を得ようとする心理が働き、その心の動きが誹ひ謗ぼう中傷につながってしまいます。『もし自分が感染したら』と想像し、人から言われたら困ること、されたら嫌なことは絶対にしないでください。ひとごとではなく自分ごととして考えましょう。今の時代、誰もがストレスと無縁ではいられません。感染症も数あるストレスの一つとして捉え、生活してみてはいかがでしょうか」

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やってみよう!
自分でできるストレスケア

心の健康を維持するためには、普段の生活を整えることが大切です。ここからは自分でできる心のケアの方法を紹介していきます。「食事・栄養」「生活リズム」「コミュニケーション」「運動」の4つのジャンルから見ていきましょう。さらに、すぐにでもできるリラックス方法も紹介します。

 

【簡単にできるリラックス方法】
※出典:国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 行動医学研究部「こころの健康を保つために大切なこと」

●呼吸法…リラックスした心と体の状態を作ります

1.椅子に楽に座り、両足を床に付ける
2.息を鼻から4秒間吸い、2秒間止め、口から6秒間かけてゆっくりと吐く
3.2を繰り返し行い、10分間続ける

●マインドフル瞑想…不安にさせる考えから距離を取ります

1.椅子に座って目を閉じ、呼吸に集中する
2.途中でさまざまな考えが浮かんできたら、その考えに気付き、また呼吸に意識を戻す
3.2を繰り返し行い、15~25分間続ける

 

その悩み、一人で抱え込まず話してみませんか?

新潟市では、暮らしのなかで起こるさまざまな悩み事を相談できる窓口を設けています。心の疲れが続くときは、気軽に相談してください。

 

 

大切な人を守るために私たちができること

心の疲れや不調に、自分ではなかなか気付けないことがあります。身近な人の様子がいつもと違う、疲れているように見えるなど、心配なことがあったら声を掛けてみてください。

●周りにこんな人はいませんか?

・気分が不安定、自分を責める
・不眠が続く
・酒量が増す
・仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする
・職場や家庭でサポートが得られていない
・本人にとって価値あるもの(職、地位、家族、財産など)を失う
・重症の病気にかかる
・「死にたい」と口にする
・自殺未遂に及ぶ

もし、不調のサインに気付いたら…

●何気ないことをきっかけに声を掛けましょう

「最近よく眠れていますか?」「元気ないけど、何かあった?」など、体調について尋ねてみましょう。空振りでも構いません。心配していることを伝えましょう。

●相手の話をじっくり聴きましょう

相手の気持ちを尊重して落ち着いて話せる環境を作り、相づちを打ちながら真剣な態度で話に耳を傾けましょう。話を聴いたら、「話してくれてありがとう」「大変だったね」と相手をねぎらう気持ちを伝えましょう。

●早めに専門の相談機関につなぎましょう

専門機関への相談や医療機関の受診は、決して恥ずかしいことではありません。まずは上に掲載した相談窓口のことを教えてあげてください。

Information

問い合わせ先
新潟市こころの健康センター
問い合わせ先
電話番号
025-232-5551
リンク
市報にいがた 令和3年2月7日発行 2736号

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