普段、女性を美しくすることを仕事としながら、
プライベートでは母親としても奮闘しているヘアメイクさんとスタイリストさんに
「キレイになるために必要なことは何か」を、詳しく聞いてみました。
「忙しい毎日の中でも時間を作ってサロンに行くことが大切なことです」
――ヘアメイクやスタイリストの仕事は、女性と触れ合う機会が多いですよね。みなさんが仕事をしていて思う「キレイな人」とは、どんな人でしょうか。
佐藤・うーん…丁寧に生きている人? じゃないかなぁ。
――丁寧とは?
小林・まず人に対して丁寧。
植木・そうそう。キレイな人って相手に対する思いやりとか人との付き合い方が丁寧かも。丁寧な人は、自分を理解している人でもあると思います。自分に何が必要なのか、きちんと分かっていますよね。
佐藤・サロン選びも一緒で、例えば、美容室でも自分に合った商品を選んでもらうとか。今何が必要なのか。丁寧に生きている人は何を選択すべきかちゃんと分かっていると思います。
――そんなキレイな人と一緒に仕事をする機会が多いみなさんが思う「キレイな女性」とはどんな人ですか?
山田・年齢に応じた服装、メイク、髪型をすることかな。
植木・そうそう、それ本当に大切!!
山田・一番輝いている頃を引きずったまま歳を重ねる人が意外と多いんですよ。人間って変われないんだよ、なかなか~。
小林・だから、ケアも一緒! 必要な若作りかどうかのジャッジができている人は、いい年齢の重ね方をしている人だと思います。
佐藤・若作りの仕方を間違えるとなおさら老けて見えちゃうもんね。自分の年齢を受け入れる素直さってとっても大切なんですよ。
小林・確かに素敵だなって思うお客さんはみんな、素直な人が多いかも。それは過去に仕事をしたモデルさんもそう。
植木・素直な人ってなんでも吸収するからどんどん輝きを増すけど、頑固な人は、逆に悪くなる一方。
佐藤・素直な人はなんでもチャレンジしますよね!
山田・頑固な人は自分の中の美意識だけにとらわれているから、20代の頃はごまかせても35歳くらいから、そのままのやり方ではキレイでい続けることは難しくなると思います。
植木・だから、サロンへ行く時も、全部受け入れるくらいの素直な気持ちで行くべき。
――勉強になります。最後にキレイになるために大事なことは何だと思いますか?
小林・子供がいたり、仕事が忙しかったりすると、どうしても自分にかける時間って少なくなりますよね。でも、キレイになるための時間とお金を用意することで、自分の中に余裕が生まれて、周囲の人に対しても、大らかな気持ちで接することができるんじゃないかな。だから自分がキレイでいることはとても大切なことだし、そういうお店に足を運ぶことはすごく必要なことだと思います。
今回お話しを聞いたのはこの方たち。
ヘア&メイクアップアーティスト
小林 枝織さん(35)
専門学校を卒業後、都内の有名サロンに就職。主に雑誌のモデルをメイク。
結婚を機に佐藤さんと、新潟で活動を始める
ヘア&メイクアップアーティスト
佐藤 圭さん(48)
21歳の時にフリーのメイクアップアーティストに。県内に関わらず広告やCM、舞台などに携わるなど幅広く活躍する
スタイリスト
山田 志麻さん(46)
18歳の時にスタイリストのアルバイトをしたのがこの仕事を始めたきっかけ。
都内でおもに活躍し、29歳でフリーのスタイリストに
スタイリスト
植木 江梨子さん(32)
高校卒業後、新潟市内のアパレルショップに勤務。
山田さんにスカウトされ、31歳でスタイリストの世界に入る