赤坂の和食処を皮切りに、東京や新潟のイタリア料理店、フランス料理店で研鑽を重ねた料理人・古田（こだ）さんがたどり着いたのが、焼鳥と季節料理をコースで提供するお店。

厳選した鶏を、築地から仕入れる備長炭を用い、お客さんのペースに合わせて一本一本焼き上げる。

炭と会話するかのように、うちわで仰ぎ、温度を上げ、高温で一気に焼き上げる肉は、旨味を閉じ込めたままパンパンに膨れ上がる。まさに焼き立てが食べ時だ。

『おまかせコース』は、季節の野菜串や鶏スープ、自家製ジェラートを織り混ぜた内容の3,900円（税抜・要予約）。

店名の「たご」だが、由来は大和言葉で「耕す人」という意味。人の思い通りにならない圧倒的な力を持つ自然。そのなかで、生きるための糧を継続的に作る農業が生まれる。その基本原則は循環を守ること。人が喰べていくことと同じ意味であったはずの「耕すこと」の本質として「田に返す・戻す」＝「耕す・喰べる」という循環を大切にしたいという思いが込められている。

コースのほか一品料理や、ごはん物も用意。食に対する真摯な姿勢と巧みな話術で人気のお店だ。

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