新発田の繁華街、新道・掛蔵で60年以上にわたり営業。2017年に三代目・小林宏輔さんの主導で店を改装し、同時に「おまかせ」主体の営業に一新した。

「おまかせやコースは料理人のスタイル、人間性まで味わっていただくもの。だから否応にして“相性”が出てくる。そこには単純にうまい、まずいの物差しだけでは語れないものが存在すると思います。お客様にはさまざまなお店のスタイルの違いを楽しんでいただきたい。“優劣”ではなく“違い”という基準があれば、食べることがもっと楽しくなると思うんです」と三代目。

現在昼は握り おまかせ、夜は握りと料理計約20品のおまかせコースのみの提供で、昼は12時一斉スタート、夜は18時からまたは19時からの選択制をとっている。

登喜和に限らずカウンターで「おまかせ」を味わう場合、往々にして他者と相席になるが、その状況は映画館によく似ている。上映時間を過ぎれば映画は始まるし、上映中の大声での会話や目に余る動き、過剰な香りも迷惑になりうる。決してかしこまる必要はないが、複数人で時間と空間を共有する場合には、ある程度のマナーと配慮が必要だ。

「お客様に喜んでいただくため、職人たちは寝る間も惜しんで手を動かし、頭を働かせています。店側もお客様も、お互いに感謝の気持ちを持って向き合えたらいいですね」と三代目。

ひとりひとりの思いやりが生み出す心地よい空気感のなか、渾身のすしと料理を存分に堪能したい。

こんなランチ、やってます

握り おまかせ 5,000円（税抜）
握り10種、先附、お椀

ほかに
握り おまかせ（13種）8,000円（税抜）

ランチタイム12：00～（一斉スタート）

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