歴史ある温泉宿が立ち並ぶ松之山温泉街を歩いていると気になる看板を見つけました。
そこには「浸かるだけじゃない! 食べる温泉あります」の文字が。
ここは温泉街で80年以上の歴史を誇る老舗ラーメン店、手打ちらーめん柳屋です。
「食べる温泉」の由来は、長年親しまれ続けている『ラーメン』(750円)にありました。
自家製の中太麺には魚沼産コシヒカリの米粉に加え、松之山温泉の源泉が練り込まれています。
ひと玉ひと玉手揉みすることで生まれる、不規則な縮れと強いコシが特徴です。
またトッピングのチャーシューにも温泉の力が宿っています。
妻有ポークを使い、68度の源泉に浸け低温真空調理する松之山の名物料理・湯治豚のチャーシューは驚くほどやわらか。肉のうまみがぎゅっと閉じ込められています。
トンコツ、鶏ガラ、煮干し、昆布、ショウガからじっくりダシをとった飴色のスープは、体にスッと染みわたるようなやさしい味わいです。
「レンゲを使わずに、丼のままスープを飲み干すお客さんがほとんどです」と女将の柳隆子さん。
地元の人たちはお酒を楽しんだあと、この一杯でシメるのが定番なのだとか。
温泉が体を外側から温めるなら、この一杯は体を内側から温める、まさに「食べる温泉」です!
この情報は、月刊にいがた2025年12月号に掲載されたものです。
DATA
手打ちらーめん柳屋(やなぎや)
- 住所
- 十日町市松之山湯本16-3
- 電話番号
- 025-596-2065
- 営業時間
- 11:00〜14:00/17:00〜21:30
- 休み
- 木曜
- 席数
- 20席
- 駐車場
- 温泉街駐車場を利用

