毎週土曜夕方6時から放送中のNSTスマイルスタジアム。毎月第4土曜には、料理家・村山瑛子先生と番組アナウンサーが地元農産物生産者たちを訪ねて、おいしい食と人とのつながりを紹介する人気コーナー『とれたて！えいっとレシピ』が放送されています。
今回は、JAえちご中越産のさつまいもを求めて、長岡市にやってきました。
現在、収穫の最盛期を迎えているさつまいも「べにはるか」。
その特徴は、きれいな形と鮮やかな紫色の皮。とくに焼き芋にすると糖度が高まり、まるでスイーツのような味わいになると評判です。おもに越路地区の高台で栽培されているそうです。
「べにはるか」をはじめとしたJAえちご中越産のさつまいもの特徴や保存方法、おいしさの秘密などは後半をチェック！ まずは村山先生のさつまいもレシピを紹介します。
今回は、さつまいも同様、JAえちご中越の特産品『難関突破米』も使って、とってもおいしいレシピを作ってくれました。
『さつまいものタレカツ丼』
●材料（2人分）
さつまいも…8cm分
豚ロース薄切り肉…8枚
卵…1個
塩、コショウ…適量
薄力粉…適量
パン粉…適量
きび砂糖…大さじ2（A）
みりん…大さじ2（A）
顆粒和風だし…2つまみ
中濃ソース…小さじ1弱
醤油…大さじ2
揚げ油…適量
ご飯…適量
●作り方
（1）.さつまいもを1cm幅に切り、水に5分浸ける。耐熱のお皿に水気を切ったさつまいもを並べ、ふんわりラップをして3～5分加熱をする。
（2）.小鍋に（A）を入れて2分ほど加熱をして火を止め、中濃ソースと醤油、顆粒だしを加える。
（3）.さつまいもの粗熱が取れたら軽く塩、胡椒をして豚ロース肉をさつまいもが隠れるように巻きつける。薄力粉、卵、パン粉の順に衣をつけて油で揚げる。
（4）.（2）のタレに、（3）を熱いうちに絡ませてごはんの上にのせて完成。
サクサクとした食感の直後に、ほっくりとしたさつまいもが現れ、豚肉のうまみと見事に調和。さつまいもが存在感をしっかり示していて相性抜群でした。さて、もう一品はきんぴらです。
『さつまいものメープルきんぴら』
●材料
さつまいも …1本（250g）
メープルシロップ…大さじ1
醤油…小さじ1/2
黒ごま…小さじ 1
サラダ油…大さじ1
●作り方
（1）.さつまいもを1cm幅に切り、水に5分浸ける。
（2）.サラダ油を熱したフライパンに、水気を切ったさつまいもを加えて炒める。
（3）.さつまいもに火が通ったら、メープルシロップ・醤油・黒ごまを加えて完成。
メープルシロップが甘いさつまいもに絡み、まるでスイーツのようなきんぴらに仕上がりました。
子どもも喜んでおかわりしそうな味わいです。
JAえちご中越産さつまいも 知っトク情報
ここからは今回取材したJAえちご中越産 さつまいもについて、知っていると役に立つ情報をお届けします。
●「べにはるか」の風味や栽培方法の特徴は？
「べにはるか」は熱を加えると糖度が高くなるのが特徴で、焼き芋にしてもおいしい品種です。低温でじっくり焼き上げると、特有のねっとり感がより一層際立ちますが、後味はすっきり。
店頭で選ぶ際は、丸みがあって凹凸が浅く、円柱形の両端のとがった紡錘形（ぼうすいけい）のものを選ぶとよいです。
長岡市の高台で栽培されており、日当たりと水はけのよさが特徴です。湿害の影響を受けやすいさつまいもにとって、栽培に適した場所といえます。
●注目してほしいポイントは？
収獲は9月から10月ですが、出荷時期は10月から翌年3月まで続きます。
収穫後は品種によって1ヵ月～2ヵ月の熟成期間を設けることで甘みが増します。おいしさを最大限に引き出した、良食味のさつまいもを提供しています。
また、JAの保管倉庫では温度13～15度、湿度80～90%で貯蔵しており、春先まで楽しむことができます。
●保存方法について教えて
10度以下で低温障害が発生しやすくなります。冬期間は発泡スチロールに入れて保温するのがおすすめです。
JAえちご中越産さつまいものおすすめ購入スポットは？
長岡市のこしじ青空市を紹介します。
長岡市内の越路地域で20年以上続く直売所。小さなお店のなかには、地元生産者が年間を通じて出荷する旬の野菜が並んでいます。
秋の人気商品の代表格はさつまいも。近年は定番の「べにはるか」や「シルクスイート」のほか、スーパーではあまり見かけない個性的な品種も増えているとか。
店内で作られる焼き芋には、出荷者の「べにはるか」を使用しています。甘くておいしいと大人気。店内に入った瞬間漂う甘い香りに、思わず手が伸びてしまう人も多いはず。
また、この地域はJAえちご中越管内でも雪深い地域ですが、農業法人が育苗ハウスを活用して冬の葉物野菜の栽培に力を入れています。冬の寒さで甘さの増した小松菜やオータムポエムなどが並びます。
なお、11月1日（土）～3日 （祝）は「秋のお客様感謝デー」として、梨フェアと国消国産キャンペーンも実施。地場産商品を含む1,000円以上の購入で、ハローキティコラボの国消国産オリジナルノベルティ（ウェットティッシュとふりかけ）がもらえます。
こしじ青空市
長岡市浦638-1
tel.0258-92-2653
営業時間／9：30～17：00（1～3月は～16：00）
定休日／火曜
JAえちご中越 この一品もおすすめ！
今回のテーマ・さつまいものほか、JAえちご中越が今、おすすめする商品をご紹介。それは『難関突破米』です。
『難関突破米』はJAえちご中越管内南蒲原地区産の特別栽培米「コシヒカリ」を、通常より大きなふるい目で選別しても落ちなかったお米。
加茂市の青海神社でご祈祷を受け、「落ちない実力」と「コシヒカリ」の粘り強さに、縁起のよさを加え“食べるお守り”とうたわれています。
今回、村山先生が作ってくれた『さつまいものタレカツ丼』は、“難関突破”や“カツ（勝つ）”など、とっても縁起がよいレシピですね。
祖父から3代。若き生産者が土を耕し、極上のさつまいもを育む
今回の『とれたて！ えいっとレシピ』では、長岡市でさつまいもを生産する石坂啓明（たかひろ）さんと、JAえちご中越こしじ営農センターの原和樹さんに登場していただきました。
石坂さんは、おじいさまから続く生産者の3代目です。現在「べにはるか」のほか、「紅あずま」「栗かぐや」などの品種を育てています。
5月半ばから6月半ばにかけての約1ヵ月間、さつまいもの定植作業を行ないます。畝（うね）を作り、約3,000本もの苗をひとつひとつ手作業で丁寧に植え付けていきます。
おいしいさつまいも作りにもっとも重要なのは、長年の経験で培ってきた土づくりです。肥料は使わないそうです。
定植後に水を与えたら、その後は一切水を与えません。今年の猛暑の夏でも、黒マルチ（畝に貼ったビニールシート）の下の土壌に蓄えられた水分をさつまいもが吸収するため、水やりは不要。自然の力を生かして栽培します。
土づくりのほかに大切なのが、日光にたっぷり当てて葉を茂らせることです。葉から直接栄養を吸収させる葉面散布を行ない、養分をしっかりと実へ届けます。また、夏場の草刈り作業も欠かせません。
その後、飛田アナと村山先生は収穫作業を体験させてもらいましたが、これがなかなか大変！ さつまいもの根が地中に伸びているため、土を掘ってもなかなか採れず、ひと苦労していました。
実際の広い圃場では、機械で収穫作業を進めるそうです。また、作業効率や品質への影響も考慮し、雨の日は作業を避け、土が乾いた日を選んで収穫しています。
さつまいも栽培にはさまざまなノウハウが必要ですが、生産者の石坂さんとJAの原さんは、お互いどのような存在なのでしょうか。
石坂さん・「原さんは分からないことを何でも教えてくれる、頼りになる人です。何かあってもすぐに相談できます」
原さん・「私たちは農作物を作ることはできません。だからこそ生産者さんのために何でもやります。石坂さんはまだ若いですが、尊敬できる素晴らしい人です」
おふたりが二人三脚になって取り組んでいるからこそ、甘くておいしいさつまいもが作られるのですね。
その後、飛田アナと村山先生は、直売所のこしじ青空市へ向かい「べにはるか」の焼き芋を試食しました。
飛田アナは「蜜があってトロトロ！ 強い甘みがあり、まるで上品な高級スイーツのようです！」と大絶賛。村山先生も「ホクホク感とねっとり感の中に深みのある甘みがあり、皮までおいしいです！」と感想を述べ、そのおいしさに驚いていました。
なんと、この焼き芋は糖度を計ると50～60度になることもあるのだとか。極上のさつまいもですね。
最後に今後のさつまいも生産について、石坂さんにお聞きしました。
石坂さん・「今年のさつまいもは本当にできが良いですし、今後はもっと作付面積を増やしていきたいですね」。
すると原さんも「石坂さんは若くして農業に参入された貴重な存在です。ご自身の考える農業の実現に向けて、私たちは全力でサポートしていきたいですね。今後も協力し合い、一緒に取り組んでいきます」と答えてくれました。
丹精込めて作られたJAえちご中越産のさつまいもは3月頃まで購入が可能です。長岡を訪れた際は、こしじ青空市で絶品の焼き芋を手に取ってみてください。
注目情報【JAえちご中越産さつまいもをプレゼント】
●JAえちご中越産さつまいも「べにはるか」（5kg）を5名にプレゼント！ 詳しくは下記『スマイルスタジアム』WEBサイトのプレゼントページへ。※応募締切2025年10月29日（水）
NST新潟総合テレビ『スマイルスタジアム』番組ホームページ
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