編集部が気になる話題を取材する『今月の気になる!!』。
今回は新潟県内初となる「ファントムブルワリー」と、第一弾として発売されたビールについてご紹介します。
きらりと光る、
新しいスタイルのブルワリー
ファントムブルワリーとは自前の醸造設備を持たないブルワリーのこと。
海外、県外では人気のブルワリーも多数登場しているが、新潟ではFlash Light Brewing(フラッシュライトブルーイング)が初となります。
Flash Light Brewing醸造責任者の横山令さんは、実はもともとビールが苦手だったとか!
しかし、とあるビアバーですすめられて飲んだ苦みのないクラフトビールに衝撃を受けます。
「ビールにこんなにいろんな種類があるということも知らなかったですし、ビールを飲むという文化にも惹かれました。趣味がなかったので(笑)、飲むのみならず、ビールについて勉強してみようと。本を見たり、県内外のブルワリーを訪ねて醸造家に話を聞いたりしているうちに、自分でも作ってみたいと思い始めたんです」。
そんななか、あるお店で紹介してもらったのが佐渡市のt0ki brewery。
話をしているうちに横山さんの熱意に動かされ、「佐渡に来てくれるなら、作ってもいいよ」と醸造を承諾。
約2年にわたり、本業の合間を縫って佐渡と本土を行き来。
仕込みを手伝うなかで、理想とする味を先方と相談し、レシピを書き起こして試作を重ねます。
約2年をかけて完成したのが第一弾ビール『閃光』です。
『閃光』のビアスタイルは横山さんが衝撃を受けた「サワー」。
フルーティで酸味があり、ビールが苦手な人も飲みやすい味わいです。
「サワーは売れない」と言われていることから、売れるかどうか心配だったと横山さんは言いますが、その心配をよそに、10月に発売されて早々、初回仕込み分が完売!
再度仕込みを行ない、年末からまた販売を開始する予定です。
「今後もサワーを中心に、自分の飲みたいビールを作っていきたいです」と横山さん。
ゆくゆくは仲間を増やして、自身のブルワリーを構えたいと展望も話してくれました。
今後の展開にも注目です!
ここで買える!飲める
【買える】酒屋平成堂|長岡市
【買える】新し屋酒店|新潟市江南区亀田
【飲める】駅南ビアホール アマリロ|新潟市中央区駅南
DATA
Flash Light Brewing
この情報は、月刊にいがた2025年1月号に掲載されたものです。