大阪屋の『欧羅巴衣（ユーロパイ）』

安政5年（1858年）の創業以来、「お菓子の心（本質）は人の和」を理念に掲げ、時代に合わせたお菓子を作り続けている大阪屋。

『万代太鼓』や『流れ梅』『葡萄紀行』などの商品とともに、新潟県民なら誰もが知る老舗菓子メーカーです。

数ある定番菓子のなかでも、『欧羅巴衣（ユーロパイ）』は1990年の誕生以来、ほとんど姿を変えずに愛され続けているロングセラー商品のひとつ。

北海道産小豆を使った上品なこしあんを、香ばしいパイ生地で包み込んだ和洋折衷の菓子です。

「暮れなずむ北欧の街角を思わせる琥珀色の焼き色から名付けられた」というしゃれたネーミングも魅力で、製造から20日間ほど日持ちするため、手土産としても最適。

長年愛され続けている味を守りながら新たな商品開発にも日々取り組む、製品開発担当の新堀勇介さんによれば、「サクサクとしっとりが両立したパイの食感をいかすため、水分少なめのあんこを、砂糖や水飴を加えながら焦がさないように練り上げる工程には特に気を遣っています」とのこと。

包装を開き、オーブントースターで少し温めてから食べると、より香ばしい焼きたてパイの風味を楽しめるそうなのでぜひお試しを。

この情報は、月刊にいがた2024年11月号に掲載されたものです。