上越市柿崎区にある割烹橋立。古砂丘層からの湧水池で新潟の景勝100選のひとつにも選ばれている長峰池と、坂田池の間に位置し、創業から100年以上にわたってウナギやコイなどの川魚を提供しています。
創業の歴史を少しご紹介します。初代店主が古砂丘層からの湧水・長峰池でコイやフナなどの川魚を養殖していたところ、釣り人から「釣った川魚をおいしく料理してほしい」という要望を受け、料理店をスタート。塩分が多く、川魚の鮮度やおいしさを保つには最適な長峰池で、現在は長野県佐久市の佐久鯉を買い付け、いけすに入れて昔からの味を守っています。
1階にある茶房 憩(いこい)は「人が集まり、のんびりできる場所を作りたい」という女将・橋立真由美さんの思いから茶の間を改装し、約20年前にオープン。窓から見える庭の緑や長峰池遊歩道の景色が美しく、穏やかな時間が流れます。
パスタやカレーライス、鯉料理やうな重といった食事メニューはもちろん、紅茶やコーヒー、ハーブティーなどドリンクメニューも充実。そんな豊富なメニューのなかでも、インパクト大の丼が人気を集めています。
運ばれてきた瞬間、思わず「わあっ!」と目を丸くしてしまう人気メニュー『アゲアゲ丼』。毎年開催される柿崎区のイベント『柿崎開運食堂』用に6年前に考案され、好評だったためメニュー化されました。
昇り龍のようなアナゴ天の長さは、なんと約30センチ! 周りを支えるようにエビ天3本、季節の野菜4種類がのっており、時間が経ってもカリッとした食感が残るように揚げられています。
土台は上越市吉川区の山間で育てられたコシヒカリご飯。天ぷらに合うよう少しかために炊かれたご飯は冷めてもおいしいです。自家製天つゆをかけて味わうのもいいですね ♪
アナゴはご飯に刺さっているのではなく、のせられているのでなるべく倒さないように食べれば幸運が訪れるかも!?
長峰池の遊歩道に直結した緑豊かなテラス席は3代目店主の肇さんお手製。地域ネコが遊びに来ることもあり、のどかな風景が広がっています。
春は桜、秋は紅葉と四季折々の景色を見せる長峰池。飲食後に散策してみてはいかがでしょう。
この情報は、月刊にいがた2024年10月号に掲載されたものです。
DATA
割烹橋立 茶房 憩(いこい)
- 住所
- 上越市柿崎区上下浜906-2
- 電話番号
- 025-536-2692
- 営業時間
- 11:00〜22:00(LO19:30。ランチタイムは〜14:00、LO13:30)
- 休み
- 月曜(祝日の場合は翌日)
- 席数
- 18席
- 駐車場
- 10台
- リンク
- 割烹橋立