新潟でガツンと煮干しのきいたラーメンといえばここ！
長岡市のにぼし中華 廣はし。

「一杯あたりに入っている煮干しの量は県内一なんじゃないですかね（笑）」と笑顔で語る店主・廣橋春夫さんの手のひらには、まるでアスリートのようなマメがいくつも！　よく見ると腕もすごい筋肉質です。

その理由は毎朝の仕込みにありました。ゲンコツ、鶏ガラ、トンコツを半日以上かけて煮出したクリーミーな動物系スープに、寸胴が埋まるほどの大量の煮干しを投入。このままダシをとると思いきや、なんと船のオールのような形をした大きなエンマ棒で濃厚なスープを混ぜながら煮干しが粉々になるまで砕き始めました。相当な力が必要となりますが、これも鳥取県・境港産の煮干しの風味をダイレクトに感じてもらうため！

完成した『濃厚にぼしそば』はオーダーの8割を占める看板メニューで、あまりの人気ぶりに当日分が完売してしまうのは日常茶飯事。中太麺を力強く手もみして使用することで、不規則な縮れが濃厚スープと絡み、すするたびに煮干し香りとうまみを存分に感じられます。

「日々おいしくしてやろうと試行錯誤の毎日ですよ」と廣橋さん。ラーメン一杯に対する並々ならぬ情熱も実に濃厚です！