谷信菓子店の『ディッシャーアイス アヅキ』
谷信菓子店店頭の看板には『20種類のアイスを作って45年』の文字。
飴などを作る和菓子店としての創業は昭和25年。アイスの製造を本格的に始めたのが昭和44年というから、既に看板よりも10年以上の歴史を重ねています。
「もともと和菓子屋だったから、あんこから自分で作っています」と話してくれたのは、3代目のご主人・谷江昌登さん。
問屋から仕入れた北海道産小豆を丁寧に選別し、不良豆を取り除いてから炊き上げたあんこに、砂糖や生クリームを加えて作られた『アヅキ』(300円)はラクトアイスに分類され、シャーベットとアイスクリームのいいところを合わせたような、クリーミーで軽めの食感。
同じ味の2段重ねをコーンで提供するのが店頭での基本スタイルで、300円の好きなアイス3種を組み合わせ、クリームをトッピングした『ふわふわクリームアイス』(500円)も楽しめます。
また、店頭と同じものをかたく仕上げた『カップアイス』(300円〜)もあり、こちらは夏の手土産として利用する人も多数。
風を避けて持ち運べば三条、燕、長岡、栃尾、寺泊くらいまでの距離なら、新聞紙に包んでもらうだけで大丈夫というから驚きです!
本誌に書けなかった話──
その1
ディッシャーアイスが有名だけど、『あん切』や他のケーキなどもおすすめですよ。
一般的な「あん切」は駄菓子なので黒餡で作られることが多いのですが、和菓子職人の先代が、風味が良い白あんで作ったものを作り続けているそうです。モダンな和菓子といった味わいで、ホントにおいしいからこっちも食べてほしい! のですが、『あん切』は夏季お休みです。取材時(4月下旬)はまだありました。
その2
レトロかわいい紙袋↑↑
この絵を描いたのは上越市の洋画家・村山 陽さん。
デパートで村山さんの絵を見て惚れ込んだ先代が、直接お願いにうかがったそう。持参したアイスを食べた村山さんは、快諾してくださったとか。
その3
夏は21時半まで営業しているので、夕涼みがてら来店する人や、飲んだ帰りのお土産にカップアイスを買って買えるお父さんも多いほか、近くの日帰り入浴施設『みつけ健幸の湯 ほっとぴあ』を利用したあとに、風呂上がりでシャンプーの香りをさせながら来店する人もいるそうです。。。風呂上がりなんて。アイスを食べるシチュエーションとしては最強。うらやましい〜!
DATA
谷信菓子店
- 住所
- 見附市新町1-7-7
- 電話番号
- 0258-63-1360
- 営業時間
- 10:00~20:00(夏季は~21:30)
- 休み
- 不定休
- 駐車場
- なし