昼食を求める人が街に繰り出すお昼の12時過ぎ。
しかし店頭にはすでに「本日は閉店しました」の札が。
11時開店で閉店は「麺がなくなるまで」。
一日に提供できる麺の数に限りがあり、閉店時間はおのずとその時間になってしまうとか。
昭和20年生まれの店主・土田洋生さんは朝5時には店に来て仕込みを始める。
そのルーティンを実に40年も続けている。
トンコツと煮干しでスープをとり、具材の準備、ワンタンも1個1個洋生さんが詰めている。
朝10時過ぎ。奥様の文江さんが合流し、開店準備OK。
淡々とリズミカルに麺をゆでる洋生さん、お客に愉快に声をかけながらラーメンを提供する文江さん。
あうんの呼吸で、切り盛りする様は見ていて小気味いい。
定番の『支那そば』は800円。
スープは、トンコツと煮干しがベース。かすかに魚介が香るあっさり味のスープは創業から変わらず、ほっとする味わい。
ふわふわ衣のワンタンが5つ入った『ワンタンメン』も信吉屋の定番。
ひき肉のみのワンタン+200グラムの細麺で、なかなかのボリュームだ。
「(文江さんが)いつも優しい声をかけてくれるから、何とかやれてますわ(笑)」と洋生さん。
仲良し夫婦が醸し出す居心地のよさも。ファンを虜にする理由のひとつだ。
DATA
信吉屋
- 住所
- 新潟市中央区東堀前通6-423-7 本町中央市場内
- 電話番号
- 025-228-3436
- 営業時間
- 11:00~麺がなくなり次第終了
- 休み
- 木・金曜
- 席数
- 8席
- 駐車場
- なし