新潟の繁華街・古町でも、料亭や割烹、居酒屋などが建ち並ぶ「夜のまち」、古町9番町。
夕暮れ時にはお座敷へと向かう芸妓さんの姿を目にすることも。
慶龍飯店は昭和57年にここ古町9番町で開業。
以来40年にわたり、このまちを訪れる人、このまちで働く人たちのお腹を満たしてきました。
「夜遅くにこってりしたラーメンを食べると胃に負担がかかるでしょ。明日またおいしくお酒を飲んでほしいから、生の材料からゆっくりダシをとってあっさりしたスープを作るんだよ」とマスター。
570円から味わえる麺類は、飲んだ後の胃にも、そしてお財布にもうれしい。
「分けて食べたい」という人のために人数分の皿に分けて盛り付けたり、「こんなもの作れる?」という声を受けてメニューにはない料理を作ったり。
マスター、とにかくお客思いなんです。
今やこの店の看板のひとつであり、今回の主役である餃子も、実はお客の要望から提供を始めた一品なのだそう。
「オープンした時は餃子をやる気はなかったんさ」。
そんなわけでこの店の餃子は、強火力の中華用ではなく洋食用のコンロで、鉄鍋や鉄板ではなく鉄製フライパンで焼き上げられます。
こだわりは、注文の都度あんを包むこと。
冷凍肉は使わず、冷凍ストックもしません。
「手間はかかるけど、おいしいもの出したいからさ」と笑いながら、マスターはひょいひょいと餃子を包んでいきます。
包んだら熱したフライパンに餃子を並べ、熱湯をジュワー。
ふたをして蒸し焼きにし、火が通ったらお湯を捨て、油を垂らして焦げ目を付けて完成。
アツアツを自家製タレにつけて頬張ると、皮の香ばしさとなめらかさ、あんに入った野菜のシャキシャキ感…の後にニンニクの強烈パンチ!
舌にピリリと刺激を感じるほどニンニクの風味もまたこの店の餃子の特徴です。
スタミナ満点の餃子をたらふく味わい、マスターご夫妻に笑顔で送り出されたら、また明日も頑張れる!
そんな気持ちにさせてくれる古町の名店です。
DATA
慶龍飯店(けいりゅうはんてん)
- 住所
- 新潟市中央区古町通9-1464
- 電話番号
- 025-222-2582
- 営業時間
- 17:00~22:30
- 休み
- 日曜、祝日、8月13日(土)~15日(月)
- 席数
- 10席
- 駐車場
- なし
- 備考