いまや「ラーメン消費額日本一」の新潟市。
もはやラーメンは「日常食」になり、味の評価のハードルは全国随一の高さだ。

そんな状態になった要因はさまざまあるが、今から20年ほど前に、独自の味を掲げる新進気鋭の店が続々オープンしたのがきっかけと言えるだろう。

来味の布川さんもその頃から活躍するひとり。
両親が経営していた中華料理店をラーメン専門店に変え、使用する素材、スープのとり方などにとことんこだわった。
繊細かつ奥深い味わいの来味のラーメンは、多くのマニアを虜に。その後、麺や来味を立ち上げ、濃淡すまし清湯、豚骨にごり白湯、煮干すまし清湯、和え麺…と多彩な味を提供。
20年近く経った現在も、麺や来味の人気は衰えることはない。

さらにファンの楽しみのひとつが、季節ごとに登場する独創性満点の創作麺。
夏には、一般的な冷やし中華と一線を画す冷製麺を提供している。
今年の一杯が『冷製鶏塩らぁ麺』。
豚、鶏、和風ダシ、香味野菜でとったすまし清湯スープを冷やしてキンキンに。
冷たくてもしっかりした味わい。
麺は冷水でしめた麺は歯ごたえ抜群。
鶏チャーシューもおいしい。
トマトをあえた鶏の挽き肉を溶かせばスープはイタリアンのような雰囲気になる。
女性ファンも増えそうな一杯だ。