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「天神講」に供える、色鮮やかな粉菓子|燕市

  • 情報掲載日:2022.02.18
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

天神講(てんじんこう)は、学問の神様・菅原道真公を命日である2月25日に偲び、学業成就や合格祈願、子どもたちの健やかな成長を願う風習です。

全国にある風習ですが、特に燕の天神講はお供えする色鮮やかなお菓子が特徴で、これを食べると勉強ができるようになると言い伝えられてきました。

飴屋本舗 代表・遠藤重樹さん
飴屋本舗 代表・遠藤重樹さん

「以前からある風習なのですが、ここ10年くらいで多くの方に注目していただけるようになりましたね」と飴屋本舗の遠藤さん。

飴屋本舗 外観。燕の昔ながらの商店街、宮町商店街にあります
飴屋本舗 外観。燕の昔ながらの商店街、宮町商店街にあります
飴屋本舗 店内。入って正面から右に和菓子、左に洋菓子が並びます
飴屋本舗 店内。入って正面から右に和菓子、左に洋菓子が並びます

飴屋本舗は明治4年創業、燕で150年続く老舗の和洋菓子店です。
遠藤さんはその6代目で、おもに和菓子作りを手掛けています。

「天神講のお菓子がいつから作られているのかは正直私にも分からないのですが、少なくとも先代の父が幼い頃からあったと聞いているので、何十年も変わらず作り続けられていると思います」と話してくれました。

天神講粉菓子。全13種類が揃い1個360円~。材料の配合、製法、色などすべて昔のまま作られている
天神講粉菓子。全13種類が揃い1個360円~。材料の配合、製法、色などすべて昔のまま作られている

飴屋本舗では『天神様』(500円〜)、『梅』(650円)、『桃』(500円)など13種類が揃う粉菓子をメインに販売しています。

砂糖とみじん粉というもち米を蒸して乾燥させ粉にしたものを木型に詰めて押し固めて作られていて、中にあんが入っています。

シンプルなお菓子だからこそ調整が難しく、日によってやわらかくなったり硬くなったりとばらつきが出ないよう細心の注意を払っているそうです。

右が色付け前。左が完成
右が色付け前。左が完成

また色付けも手作業。
細かい部分には筆を使い、『天神様』の帽子部分はろうそくの火であぶって色を付けているとか。

そのため、ひとつひとつ微妙に表情が異なるのはご愛敬です。


販売は2月入った頃から。
「受験生をはじめ、たくさんの方に願掛けで食べていただきたいです」と遠藤さん。

『天神講サブレ』(180円)
『天神講サブレ』(180円)

また飴屋本舗では、天神講菓子としてサブレも販売。
ビタミンB1を多く含む小麦粉「頭脳粉」を使用しています。
ほか、生菓子も用意。
2月には店内が天神講一色! になるそうです。


味わうのみならず飾っても楽しめる、この時期だけの特別なお菓子をぜひ味わってみてくださいね。

DATA

飴屋本舗(あめやほんぽ)
住所
燕市宮町5-2
電話番号
0256-62-2051
営業時間
9:00~19:00
休み
月曜、月1回日曜
駐車場
3台
リンク
お菓子の飴屋本舗
備考

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