美しい黒塀に囲まれた築100年余りの建物は、情緒あふれる佇まい。

創業250年を超えるこの店では、村上名産の鮭を中心に、村上牛やフグなどを贅沢に使用した会席料理を味わうことができます。

料理人として腕を振るうのは、ミシュランで星を獲得したことでも知られる東京の名店、玄治店 濱田家で修業をした後に家業を継いだ11代目・山貝誠さん。

「能登新では、通年で30種類以上の鮭料理をご用意しています。ランチの鮭会席では、珍味や刺身など、三面川の鮭を余すことなく使った料理の数々を堪能していただけます」。

今見ていただいた料理の数々は、『鮭会席』（3,850円）の一例です。

会席の内容は、前菜、蒸し物、刺身、焼き物、揚げ物、食事、はらこ、香の物、吸い物、デザート。

1名～受付で、提供は11時30分～14時。

前日までに要予約です。

プラス1,100円で個室に変更することもできます。

個室や廊下からは庭に吊るされた塩引き鮭を眺めることができたり、部屋のあちこちに伝統工芸が散りばめられていたりと、味覚のみならず視覚でも村上の文化を感じられます。

女将の山貝有紀子さんにおもてなしの心得を聞くと、「目配り、気配り、心配りを特に大切にしていて、心の目で常にお客様を見ているようにしています」と話してくれました。

食事の提供タイミングが絶妙すぎて、「監視カメラでも付いているの（笑）？」なんて聞かれたこともあるとか。

心のこもったおもてなしが、特別な日を何倍にも素敵にしてくれます。