雪国の清らかな水と伝統の技法で育てられ、独特な色調を持つ流麗な体形から、別名「泳ぐ宝石」とも呼ばれる錦鯉。
小千谷はその発祥の地とされ、毎年秋に開かれる品評会には、選び抜かれた美しい錦鯉を目にしようと、国内はもとより、海外からも多くの愛好家たちが集まります。
彼らが小千谷土産としてこぞって買い求めるのが、澤田屋の『錦鯉最中』です。
このお菓子について、澤田屋4代目の澤田芳夫さんにうかがいました。
「鮎のお菓子はありますが、鯉をモチーフにしたお菓子は珍しいですよね。先代が考案したもので、商標登録は昭和39年。発売前に、先代は錦鯉の生産者さんのもとに足を運び、お伺いを立てたそうです。皆さん、『錦鯉が有名になるのはいいことだ』と喜んでくださったそうですよ」。
まず目を奪われるのはそのカラフルさ。
最中皮は新潟産米から作られ、茶色い皮の最中にはつぶあん、赤い皮には白あん、白い皮にはユズの皮、果汁を加えたユズあん、緑の皮には宇治抹茶を用いた抹茶あんが入っています。
そしてなにより、錦鯉をかたどった、そのかわいらしい形状たるや。
ぽっかり丸い口元や繊細なうろこの模様など、見れば見るほど食べるのが惜しくなります。
「もったいながらず、ぜひおいしく食べてください(笑)」と澤田さん。
なお、密封して販売しているので、開封直後の最中皮の食感はパリパリ。
早めに味わうのがおすすめですよ。
なお、澤田屋にはもうひとつ、錦鯉をモチーフにしたお菓子があります。
それがこちら。
錦鯉をかたどった、サクサク香ばしいサブレです。
箱もかわいく、誰かにあげたくなります。
ほか、小千谷特産のそばを使用した『そばさぶれ最中』、澤田さんの自身作『カステラ』もおすすめです。
小千谷に錦鯉を見に行ったら、ぜひ澤田屋に立ち寄ってみてくださいね。
DATA
澤田屋
- 住所
- 小千谷市平成2-1-1
- 電話番号
- 0258-82-2323
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 休み
- 水曜
- 駐車場
- 7台
- 備考