『長者盛』『越の寒中梅』の蔵元として小千谷市で酒造りを行なっている新潟銘醸。
蔵自体の歴史は比較的新しく、創業は1938年。長岡市で機那サフラン酒を製造していた吉澤仁太郎らによって設立され、当時、小千谷市にあった酒蔵、中野醸造を吸収したことから、この地で酒造りをするようになりました。
新潟銘醸と言えば新潟の日本酒を称する〝淡麗辛口〞という言葉を地で行くような味わいのお酒が看板です。
その伝統的な味わいを守りつつも、自らの考えや時代に即した手法を取り入れながら、酒造りの先頭に立つのが、杜氏の星野 敦さんです。
20歳からこの蔵で働き、最初はできたお酒の貯蔵管理を担当。
その後、製造に携わるようになり、2018年から杜氏となりました。
「辛口だけどお米のうまみがしっかりあって、後口はすっきり。前々杜氏からずっと受け継がれていることですが、うちの蔵ならではの味わいを大切にしています。とはいえ、ただすべてを今までのまま守るだけでは続いていきません。お酒の種類、機械に任せる作業と人の手で行なう作業、蔵人の働き方などは今の時代に合わせて、いい意味で変化させています」。
守るべき伝統と時代に合わせた変化やチャレンジ。
ここで紹介する2本のお酒は、まさに星野さんの言葉を象徴するものと言えます。
『めだかの宿 純米吟醸 生貯蔵酒』は「メダカが泳ぐ清流」をイメージしたことから、この名前が付けられました。メダカのイラストが印象的で日本酒らしくないかわいらしいデザイン。
というのも、日本酒ビギナーや女性に飲んでほしいという思いがあるからです。アルコール度数は12度と低めで、スッとした飲み口。フルーティだけど、甘さは残らずお米自体のうまみを感じることができるお酒です。
300ml 538円
720ml 1,252円
もう1本がこちら。
『越の寒中梅 一閃辛口 純米吟醸』。
「お米の味を感じつつも辛口で立体感のあるお酒を造りたい」と杜氏の星野さんが自ら発案し、試行錯誤を重ね商品化したお酒です。日本酒度は+10という大辛口の味わい。日本酒好きには、ぜひ味わってもらいたい一本と言えます。「究極の食中酒だと自負していますし、もう一杯飲みたくなるお酒です」。杜氏の熱い思いを感じながら飲んでみてほしいです。
720ml 1,254円
1.8L 2,508円
DATA
新潟銘醸
- 住所
- 小千谷市東栄1-8-39
- 電話番号
- 0258-83-2025
- リンク
-
新潟銘醸公式サイト