リーベルイノヤは、糸魚川の本町通り商店街にある、パンと洋菓子のお店です。
昔ながらの店構えでありながら、看板にはドイツ国旗が!
5代目の店主である猪又健之さんがドイツ菓子の店で修業したことから、クッキーをはじめとした本格的なドイツ菓子も提供しています。
クリスマス時期にはシュトーレンも大人気です。
パンの売り場には、昔ながらのパンがずらり。
向かいにあるショーケースに並ぶ洋菓子も、いずれもどこか懐かしい顔立ちのものばかりです。
さて、こちらリーベルイノヤの看板商品といえるのがこちら。
『牛乳パン』です。
売り場でもかなりの面積を割いて置かれています。
なんといっても目を引くのがこのパッケージ。
なんともレトロでかわいい!
デザインは発売以来60年以上変わっていないそうです。
ちなみに同じデザインのTシャツやタオルも販売されています(笑)。
さて、このパッケージの中には四角いパンが入っています。
発売されたのは昭和20年代後半。
「コッペパンが主流だった当時、ちょっと変わったこの形はきっとおしゃれだったのでしょうね」と猪又さんの娘さんである久世さんが教えてくれました。
パンの生地には牛乳をたっぷり使用。
とってもふわふわやわらかい!
大きく焼き上げ、手切りで四角くカットしているのだそうです。
間にはやさしい甘さの自家製バタークリームが挟まれています。
「“昔と変わらないね”ってお客様に言っていただけるのがうれしいです。時にはお客様に“昔はこうだったのよ”と教えていただくこともあって、勉強になります(笑)」と久世さん。
糸魚川っ子のソウルフードともいえる『牛乳パン』ですが、地方発送は基本的にしておらず、店と糸魚川市内の一部スーパーでのみ販売されています。
糸魚川土産としてもきっと喜ばれますよ。