オーナーシェフの富樫さんは、新潟大学を卒業後、ビストロや韓国料理店で経験を積み、鳥屋野潟で自身の店「Mare」を開店した。
その後、2015年に移転し、現在のOVをオープン。
「僕の父親は元漁師。常に魚が身近にありました。和食は引き算、フレンチは足し算とよく言います。新潟の魚は淡泊なものが多く、フランス料理の調理法に合っていると気が付いたんです」。
新潟は寒暖差が激しく、常に一定の食材が手に入るとは限らない。
大切なのは、どのような食材に対しても調理法を決めつけないことだと続ける。
「今まで得た知識で、目の前の食材の味を最大限に引き出すことこそが重要だと考えています。フランス料理の枠にとらわれず、最終的には“僕の料理”を食べに来てもらえるお店にしたい。お客様はもちろん、一生懸命作ってくれる生産者の方々も笑顔に――。それが僕の役目です」。
支えるのはワインソムリエでもある妻の智夏さん。
OVの料理は、彼女が選ぶワインと一緒に味わうことで、ひとつの作品として完成する。
だからこそ、OVではグラスを推奨。
ワインペアリングを愉しんでもらいたいとの思いからだ。
「ワインや料理のことを、どんどん聞いてください」と気さくな女性ソムリエの存在がゲストの緊張をほぐしてくれる。
初めて来店する際はコースの予約がベター。
手間を惜しまず、丁寧に仕込んだ料理が絶妙なタイミングで食べられるからだ。
会話を通して好みを感じ取り、柔軟に対応してくれる。
Information
80万人のためのフレンチ OV(オヴィ)
- 住所
- 新潟市中央区堀之内50-11
- 電話番号
- 025-250-7258
- 営業時間
- 11:30~13:30/18:00~23:00
- 休み
- 木曜(金のランチは休み)
- 席数
- 34(カウンター6席、テーブル6卓)
- 駐車場
- 3台
- 備考