国内屈指の料亭である行形亭の歴史は江戸時代の元禄頃といわれ、300年近い歴史を持つ。
昔は「浦島屋」という茶店からはじまり、江戸末期に現在の日本料理店という形になったという。
現在は、建物自体も有形文化財に登録され、その歴史ある風情を今にとどめている。
かつて隣にあった刑務所側を“地獄”、行形亭側を“極楽”と呼んだことからその間の道を「地獄極楽小路」と呼ぶようになった。
そんな歴史を感じつつ風情のある門をくぐる。
母屋の土間には、昔芸妓さんたちが乗ったであろう人力車、左手には、昔飼っていた鶴の檻がある。
手入れの行き届いた庭園が広がり、きれいな池も眺められる。
その中に、13の個室があり、ゆったりと食事や歓談、古町芸妓の粋な芸を愉しめる。
名物料理は『かしわの味噌漬け』。
そのほか、素材の味わいをいかした各種日本料理が並ぶ。
行形亭に古くから伝わる“一歩進むな、半歩遅れるな”の言葉を守りつつ、「本道を歩みながらもお客様の要望を取り入れて変化していくことをしっかりと守り続ける」と話す11代目の亭主。
期間と時間限定のカフェ営業の開始などに革新を感じながらも、本道を歩み続けることの強さを感じる。
Information
日本料理 行形亭(いきなりや)
- 住所
- 新潟市中央区西大畑町573番地
- 電話番号
- 025-223-1188
- 営業時間
- 11:30~14:00/17:00~21:30
- 休み
- 日曜、祝日(お盆、年末年始休あり。※10名以上の予約がある場合は、昼のみ営業)
- 席数
- 部屋数13(2~160人)
- 駐車場
- 20台
- 備考