のっぺなどの郷土料理や伝統的な和食など、地場の食材を使ったさまざまな料理でもてなしてくれる。店内にはカウンター席、お座敷の掘りごたつ席、小上がり席を用意
新潟の有名割烹で修業を積んだ店主の中嶋さん。
繊細な和食を気軽に味わってほしいと、新潟駅前に店を構えたのが31歳の時。
オープンして半年でリーマンショックによる経営難に直面するも、2年後には多くの常連客を掴む人気店となった。
使用する食材は、自ら市場に足を運び、確かな目利きで吟味。
日本海の魚介や地場の季節野菜をふんだんに使った見た目も艶やかな本格和食でもてなしてくれる。
「素材をいかすために、下ごしらえなど当たり前の仕事を丁寧にしています」と中嶋さん。
焼魚ひとつとっても、魚によって塩打ちや熟成させる時間を見極め、一番おいしいタイミングで提供する。
料理の脇役であるポン酢でさえ、スダチの果汁を昆布やカツオ節、醤油などと合わせ2週間寝かせて作るというこだわりようだ。
また、一般的に和食には使わないクリームチーズを茶碗蒸しのアクセントに用いたり、漬け(づけ)や炒め物に紹興酒を使ったりと、従来の和食の枠を超えた創意工夫も行なう。
定番に加え季節メニューも多数用意されているが、この時期おすすめなのが『山伏カレイの煮付け』(1260円税抜)。
身厚のふっくらとした山伏カレイ、箸ですっと切れるほどやわらかい大根などの具材と、素材のうまみを引き立てるダシとの調和がたまらない。
なんと、魚の臭みをとるためにブルーベリーソースを使っているという。
「最近は、お客様にお子様の結婚のお祝いなどでご利用していただくことも増えました。家族のお店として、2代、3代と使っていただけるーー。そんな店でありたいと思っています」。
つい長居してしまう心安らぐ雰囲気と良心的な価格もまた和が家の魅力だ。
Information
和が家
- 住所
- 新潟市中央区東大通1-5-7
- 電話番号
- 025-247-1085
- 営業時間
- 17:00~LO22:30(金土祝前はLO23:00)
- 休み
- 日祝休
- 席数
- 30席
- 駐車場
- なし