創業は明治28年。
開店当初はそばや天ぷらを提供する店だったが、四川料理店で修業を積んだ四代目が跡を継いでから中国料理店に。
現在は「中華の鉄人」陳建一氏に弟子入りし、東京・赤坂の四川飯店 本店で修業を積んだ五代目・疋田昭一郎さんがお店を牽引。
中国山椒がしびれる辛さを演出する『マーボードーフ』や「よだれが出るほどおいしい」という『よだれ鶏』など、「鉄人」直伝の四川料理の数々は長岡市民定番の味となっています。
「中国料理に関して、右も左もまったくわからないなかで、陳さんのもとに弟子入りしたんです。
まずは30人ほどいる料理人の方たちのお茶くみからのスタートでした。
皆さんそれぞれ好みが違うので、この人は温かいお茶だとか味を濃いめにとか、それぞれの人に合う味を見極めるということを学んだのはいい経験になりましたね」。
7年間四川料理をイチから学び、喜京屋へと戻った疋田さんは、「新潟にもおいしい中国料理があることを全国に知らしめたい」という思いから2016年、中国料理の国内コンクールに出場し、銅賞を受賞。
しかし「優勝しないと意味がない」と次大会にも出場。
見事優勝を果たし、日本代表として世界大会への切符を掴みました。
「大会を通して、日本に限らず世界各国の料理人たちと出会えたことはとてもいい刺激になりました。
優勝できたのは、修業時代に『自分がおいしいと思う料理を作りなさい』という言葉をくれた師匠のおかげです」。
現在、専門学校や料理教室でも指導をしている疋田さん。
受け継いだ伝統の味を、次世代の料理人らに広く伝えています。
疋田 昭一郎(ひきた しょういちろう)さん
1982年7月31日生まれ
「四川料理をより身近に感じてほしい」という疋田さん。
現在は、家庭用の調理キットの販売も行なっています。
Information
喜京屋(ききょうや)
- 住所
- 長岡市殿町1-3-9
- 電話番号
- 0258-32-2417
- 営業時間
- 11:00~21:20(LO20:50)
- 休み
- 火曜
- 席数
- 110
- 料金
- 客単価:昼1,000円、夜3,000円
- 駐車場
- 3台