溶岩を熱してじっくりと焼き上げた新潟ブランド肉のステーキや、鮮度抜群の魚介料理、その日仕入れたばかりの野菜をふんだんに使ったサラダなど、新潟の食の魅力を存分に味わえると評判の店。
さらには、阿賀野市産の色とりどりのエディブルフラワーを散らしたり、新潟漆器や安田瓦など県産の食器を用いたりと、見た目でも楽しませてくれます。

コンセプトは「地産地消×産地直送」。
このような思いに至ったのは、オーナーシェフ・長吉さんが東京・築地の料亭で修業をしていた時のこと。

「東京の市場でも魚とか野菜とか新潟産の食材が多く並んでいて。
しかも、修業先で使っていたお米は、僕の地元の五泉市産で、友達のお父さんが作っていたお米だったんですよ。
新潟にいたときは当たり前のことで気づきませんでしたが、外へ出てみて初めて、新潟にはこんなにいい食材があふれていたんだということを思い知らされましたね」。

これをきっかけに新潟の食をアピールできるようなお店を作ろうと決意した長吉さん。
メニュー表には産地や生産者名が記載されており、素性の確かな食材選びが徹底されている安心感も、料理のおいしさをより一層引き立たせています。

「この生産者さんが作ったこの食材がおいしいんですよということが一番に伝わるような料理を心掛けて作っています。
料理を食べて、そこに使われている食材を気に入ってくれたお客さんが直接生産者さんのところへ買いに行ってくれて、自分の料理を通して生産者さんとお客さんの橋渡しをできていることはとてもうれしいですね。
これからも生産者さんたちの思いをのせた料理を作っていきたいです」。

長吉 和幸（ながよし かずゆき）さん
1979年8月10日生まれ

「生産者さんとの関係が広がったことで出合う食材が増え、メニューの幅も広がりました」と長吉さん