「異業種とのコラボレーションをはじめ、50歳までは積極的に自分を高める時間に充てたい」。そう語るのはオーナーシェフの塚原さん、41歳。BISTRO NAOMIのオープンは2009年。以来、10年以上にも渡り、来店するお客さんに喜んでもらうために、真摯にサービスを行なってきたからこその言葉だろう。
そんな塚原さんが料理の道を志したのは高校時代。卒業後に東京、フランス・リヨンなどで修業を重ね、30歳で現在のお店を構えた。
「10年以上の修業で身につけた技術と経験があるので、この場所でもやっていけるという自信はありました」。オープン当初は鴨や鹿といったジビエ料理なども提供し、培ってきたスキルを遺憾なく発揮した。しかし、ある時、転機は訪れた。
「常連さんが食事の後に僕に言ったんです。塚原さんが作る料理はすごくおいしい。でも、東京に行けばどれも食べられる料理ばかり。ここでしか食べられない料理を作って欲しいと。さすがに少しイラッときましたが、実はそれが僕のターニングポイントでもありました」。
以来、地元燕市で生産された食材を積極的に取り入れ、この店でしか味わうことができない“燕フレンチ”を完成させた。
「おいしかった、よりも楽しかったと思ってもらえるお店が僕の理想。お客様にとって安らぎの場となれるような存在でいたいですね」とやさしい表情で答えてくれた。
口に入れた瞬間に広がる奥深い味わいと思わずホッとする風味が印象的な『牛ホホ肉の柔ら か赤ワイン煮込みビーフシ チュー仕立て』(昼はセットで 1 5 0 0 円 税 込、夜 は 単 品 1 6 0 0 円 税 込 )はBISTRO NAOMI、そして塚原さんの人間性が表現された看板料理だ。
Information
BISTRO NAOMI
- 住所
- 燕市吉田堤町3-1・2F
- 電話番号
- 0256-92-2234
- 営業時間
- 11:30〜13:30(LO13:00)/17:30〜22:00(LO21:00)
- 休み
- 月・火曜
- 席数
- 44
- 料金
- 客単価:昼1,800円、夜5,000円
- 駐車場
- P10台