古町の路地裏に隠れ家のように佇む小さなフランス料理店がオープンしたのは昨年10月のこと。
提供されるのは、県産のすぐれた食材を巧みに取り入れた、月ごとに内容の替わる本格フレンチ。
オーダーはふたつのコース(6000円税抜、8000円税抜)が基本です。
営むのは、海外の日本国大使館で公邸料理人として各国のVIPに腕を振ってきた泉井さん。
泉井さんにとって故郷新潟で店を開くことは長年の夢だった。
テレビ番組『料理の鉄人』や人気マンガ『味いちもんめ』の影響を受け、小学校の卒業文集には「将来は料理人になりたい」と書いていたそう。
その夢は消えることなく、新潟市内の有名ホテルで6年勤務したのち、公邸料理人の募集を見かけてすぐに応募。
ブラジル、バーレーン、ウクライナと約9年にわたり海外で活躍しました。
ウクライナ赴任時には、その腕前を聞きつけ大使公邸に足を運んだポロシェンコ前大統領に、日本の懐石料理を振る舞ったことも。
さらにEUの外務大臣の訪問時には、EU代表部たっての依頼によりEU大使公邸に出張し、フランス料理の腕前を披露しました。
そんな泉井さんのポリシーを聞くと「僕は奇抜なことはできません。なので人一倍、ひと皿ひと皿手間暇を惜しまず、真心を込めて作ることを大切にしています」と至って謙虚!
素材選びから仕込みまですべてひとりで行なっているが、「大使館時代もずっとひとりでやっていたので、性に合ってるんです(笑)。お店も僕の手に負える規模にこだわりました」。
写真は『フォアグラとあんぽ柿のテリーヌ仕立て 佐渡の梅酒ジュレ』。
大使館で働いていた頃から作り続けているシェフのスペシャリテです。
Information
absinthe(アブサン)
- 住所
- 新潟市中央区東堀通9-1401-2
- 電話番号
- 025-378-3554
- 営業時間
- 18:00~22:00
- 休み
- 月曜
- 席数
- 12席
- 料金
- コース:6,000円(税抜)~
- 駐車場
- なし
- 備考
- ※予約推奨、日曜のみ子連れOK