ラーメン+チャーハンの大人気メニュー『ラーチャン』でおなじみのラーチャン家さんに、「自宅キッチンでパラパラ系チャーハンを作る技」を取材しました。
お相手は、2015年の開店以来、店長を務める古川卓さんです。
ただ、実はラーチャン家さんがお店で提供するチャーハンは、一緒に出るシンプル系ラーメンとともに味わう前提なので、ごはんは水分キープの「しっとり系」の仕上がり。
それを実現するには「1にも2にも火力が大事!」と、超強火のまま約20秒という短時間で中華鍋を豪快に振りながら調理するのですが、家庭ではお店と同じ環境を再現しにくいので、古川店長が敢えて、自宅のフライパンで作るパラパラ系チャーハンのポイントを教えてくれましたよ。
ポイントは、火力と、短時間で米を切るような感覚で炒めること
1_チャーシューやネギなどの具材は事前に切っておく
チャーハンは強火で一気に炒めるのが、おいしく仕上げるコツのひとつ。
なので、家庭でもできるだけ短時間で調理できるように、チャーシューやネギなどの具材は事前に切って準備しておきましょう。
2_ごはんは炊き立て、または温かいものを用意
ごはんは、できれば炊き立て、もしくは温かいごはんを用意した方がベター。
「なぜなら、冷たいごはんだとほぐすのに時間がかかり、米の中の水分が必要以上に飛んでしまうので」と古川店長。
ちなみに、「米を炊くときに塩を少々入れて炊くといいですよ」と、隠しポイントも教えてくれました。ラーチャン家さんでは米4kgに塩30gの分量で実践しているそうです。
3_油多め、強火で、まずは卵から調理開始!
以上が準備できたら、いよいよ調理開始。火力はできるだけ強めに、油を多めに鍋に敷き、十分に温めます。お店のような中華鍋がなくてもフライパンでOK。なお油は、お店ではラードを使っていますが、普通の油でも大丈夫。「市販のコーン油だと、より香ばしさが増すんじゃないかな」と古川店長は言っておりました。そして、最初は、溶いた卵を鍋に流し込み、スクランブルエッグを作るような感じで手早くかき混ぜます。
4_続いてごはんをin!! 米を切る感覚で炒めて!
そこへごはんを入れて、今度は混ぜるというより、米を切るような意識で炒めます!
鍋(フライパン)はお店のように振らなくてOK。むしろ振ると、その瞬間に火の伝達力が弱まるので鍋(フライパン)は置いたままで素早く調理しましょう。
ただし、この間(上記3と4を合わせて)強火で約1分程度と、できるだけ短時間で一生懸命ごはんを切る意識で炒めましょう。
5_さらに具材を絡め、仕上げに醤油をサッと差し込む
いい感じで卵とごはんを炒めたら、事前に準備していた具材を投入して絡めます。
このように具材は最後に入れた方が、ごはんと絡みやすいし、何より具材の風味と味が引き立ちます(特にネギなどは炒めすぎると×)。
そして仕上げに、適量の醤油をサッと鍋脇から差し込んだりすれば、ちょっとだけプロのシェフ気分も味わえます(笑)。
★パラパラの美味チャーハン、完成!
以上、改めて調理ポイントをあげるなら、
「火力は強め、短時間で、米を切る感覚で炒める」
といったところでしょうか。
何だか、意外と簡単にできそう…ですけど、果たして!?
なお、下の写真のように、できたチャーハンをまず小さなお椀に入れ、それをそのまま逆さにして大皿に移せば、お店で出るような形で食べられますよ。
料理は仕上げも大事ですからね(笑)。
ちなみに、取材中に、古川店長のチャーハン調理風景を動画で撮ってみました(↓)。
わずか30秒弱の「プロの技」をご堪能あれ。
なお、ラーチャン家の古川店長は、まもなく8月開店予定の長岡店の準備に入るのだとか。
ということは、夏にはこの味が長岡市でも食べられるわけ! そちらも楽しみですね。
本当に古川店長、いろいろと教えていただき、ありがとうございました!
Information
ラーチャン家 女池本店
- 住所
- 新潟市中央区女池7-19-8
- 電話番号
- 025-250-7808
- 営業時間
- 10:30~20:30
- 休み
- 無休
- 席数
- 23
- 駐車場
- 35台
- 備考