ギラギラの猛暑日であろうがラーメンマニアにとっては、吹き出る汗も我関せずの体でがっつくのが漢の流儀、などと思っている節がありますが、さすがにこうも暑くては「 冷やし中華」の類への浮気心も少々大目に見ていただきたいもので。ただ失敗しない冷やし中華の安定の味となると、お決まりの店におのずと 足が向くもの。
なかでも大江戸県庁前店は、一年中提供している絶対的安定店といえましょう。

40年続く名店の定番。
漆黒の醤油ダレの海にそそり立つ麺の山。火山のマグマよろしく 頂上に紅ショウガが置かれ、稜線に沿うようにメンマ、卵焼き、チャーシュー、キュウリをバランスよく配置。
ゆであがったら速攻で水でしめ、ぬめりをとることで細いのにコシが強くシコシコとした特注麺を持ち上げると、これらの具とキリリとしょっぱい醤油タレを引き連れ、口の中で合わさる。お見事。
ひとしきり食べたら大名江戸名物の辛味噌が満を持して登場。唐辛子、二ラなどで作った味噌を慈しむようにタレに溶かして再び麺を食べると、今度は甘辛く味変。劇的!

夏本番には『胡麻冷やし中華』、納豆などを合わせた『ねばねば冷やし中華』なども登場予定です！