諸行無常――。
「すべての物や事は変っていく（常は無い）」という仏教用語ですね。
さて、今年２月、魚沼市に誕生した善生のラーメン。
まさに「無常」という言葉がふさわしい。

例えば看板商品『醤油そば』。
比内地鶏と大山鶏を合わせた鶏ダシ、貝ダシ、
数種の魚介乾物などを合わせたスープに、全国各地の醤油を数種類混合して使用。口にふくむと芳醇な醤油の香りの奥からさまざまな素材の輪郭が浮かび上がってくる。
麺は噛みごたえのある低加水中細麺。
低温調理のチャーシューとシャキシャキ九条ネギがアクセントだ。

カンペキな出来！　と思いきや…
「正解がわかんない」と店長の星さん。

「鶏ダシの配合を変えたり、他の貝も試してみたり、スープを炊く時間も変えてみたり。ちょっと前までは焼きネギをのせてたし。同じ作り方でも朝と夕とで味が違う気がするし…」とぶっちゃけ。
日々悩みつつ迷宮に入りつつ、正解を見つけたつもりが遠ざかり…のラーメン道。
したがって今もいろんな素材、作り方を試しているとか。

そんな星さん、前職は、居酒屋店員、放送作家、さらには芸人（!?）をしていた時代もあったとか。
華麗なる優柔不断人生！　
「今後も変わっていくでしょうけど、それも込みで楽しんでください。記事が出るころ、盛り付けが変わってたらごめんなさい(笑)」