「蔵のある長岡市の栃尾をはじめ、見附や三条など、うちの酒は昔から販路が狭くて限られている。逆に言えば本当に地元の人や地元の飲食店で飲んでもらっているお酒で、真の意味での〝地酒〞なんだよね。それは創業当時も今も変わることがないね」と小林社長は言います。
雪深い栃尾の地で伝統的な製法による手作りにこだわり、地域に愛されるお酒を醸し続けているのが越銘醸(こしめいじょう)。地元で収穫される五百万石や越淡麗といった酒米と、守門山系からの柔らな伏流水が主原料です。
なかでも『壱醸』は栃尾の自然、人と人とのつながりで醸される酒で新潟でしか手に入らないお酒として高い人気を誇ります。
栃尾の酒販店の協力のもと、地元の棚田で育てた酒米、越淡麗で造るのが『壱醸』。田植えから稲刈り、そして仕込み作業も 『壱醸』の取扱い酒販店や飲食店のスタッフと一緒に行なっているのです。
上写真は今年2月の仕込み作業の様子。お酒を造る人、売る人がともに醸すお酒なのです。
現在、越銘醸の杜氏を務める浅野さんは言います。
「ここ数年は気候の変動が激しく、これまでよりも酒米のできがお酒の品質に大きく影響します。その年ごとの酒米に合わせて、うまい酒を醸せるように毎年イチから挑戦できるのがやりがいであり、酒造りのおもしろさだと感じています」。長く愛され続ける栃尾の地酒を、ぜひ味わってみてください。
Information
越銘醸
- 住所
- 長岡市栃尾大町2-8
- 電話番号
- 0258-52-3667
- リンク
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越銘醸公式サイト