【こちらの記事は緊急事態宣言発令以前に取材しました】
蔵のすぐそばには砂丘と砂丘の間のくぼ地に水がたまってできた国内最大の砂丘湖、佐潟(さかた)があります。ラムサール条約に登録されていることからも、いかに自然環境が豊かで酒を醸すのに適しているかが分かります。創業以来“人生を豊かに楽しくする日本酒”を大切にし、蔵人たちは日々情熱を持って酒造りに取り組んでいるのが、新潟市西区にある高野酒造です。
伝統的な酒造りの基本を大切にしながら、今の時代に合わせた新しくてユニークな取り組みも行っています。そのひとつがこちら。
なんと、ワイン酵母を使った日本酒です。日本酒初心者や女性を中心に 人気を集めている『WiWi (わいわい) 純米吟醸酒』。通常の日本酒酵母ではなく、 白ワインを醸造する時に使うワイン酵母で仕込んだお酒なのです。爽やかな酸味と柔らかな甘さは、まるでワインを飲んでいるかのよう。 スパークリングもありますよ!
そして、もうひとつがこちら。
なんと140時間をかけ、精米歩合2割まで磨き上げた酒米を使用した、その名も『越路吹雪 純米大吟醸 磨き二割』。昨年の創業120年の節目に発売されたお酒で、現在県内ではもっとも高精白の原料米を使ったお酒となっています。お値段は720mlで11,000円! 精米歩合も価格も驚きですが、一度は味わってみたいですね。
髙野英之社長はこれからの蔵の展望をこうお話してくださいました。「うちの蔵がある西区から西蒲区、そして弥彦村までのエリアには高
野酒造を含め8つもの酒蔵があります。加えていくつものワイナリーやクラフトビールのメーカーもあります。比較的近い距離のなかに個性的なお酒を造る醸造所が点在しているのは世界的に見てもすごく貴重なことです。現段階では私の思いでしかないですが、将来的にこのような地域性をいかして、いろんな方々と連携しながら、多くの人たちに喜んでもらえるお酒を醸し、この地域に来てもらえるような取り組みができたらよいと思っています」。
ちなみにですが髙野社長、晩酌は日本酒ですか?
「いえ(笑)。ワインやレモンサワーなど日本酒以外が多いです。そこからヒントを得ることもあるんです。365日欠かすことはありませんが(笑)」。
Information
高野酒造
- 住所
- 新潟市西区木山24-1
- 電話番号
- 025-239-2046
- 営業時間
- 蔵見学は5~9月まで可能(要電話予約)
- リンク
-
高野酒造公式サイト