新津は信越本線、羽越本線、磐越西線の三路線が乗り入れる“鉄道の要衝”の地。
かつての賑わいは失われたものの、新津鉄道資料館等を有し、4〜11月の週末を中心に「SLばんえつ物語」号が定期運行するなど“鉄道の街にいつ”と広く知られている。
鉄道や駅利用者が楽しみにしているのが駅弁だ。
新津の駅弁に多くの工夫が凝らされているのは、そんな歴史の積み重ねによるもの。
その駅弁をもとに考えられ今に受け継がれている銘菓が『三色だんご』だ。
普通だんごは串に刺されたものと相場は決まっているが、このだんごは折箱に入っている全国でも珍しいもの。販売が開始されたのが今から百年以上も前の大正五年。
「まさに駅弁と同じように列車の中で食べられる甘いおやつ。ほどよい小さなおだんごが並んでいて、それをみんなで楊枝で食べられるようにとの発想だったようです」と羽入さん。
上新粉でつくったやわらかいだんごを小さくカットし折箱に敷き詰める。
その数24個。
そこに黒あん、白あん、ゴマを塗っていく。
それらすべてが手作業。
添加物を一切使わないから日持ちは2日と短い。
「レシピは昔と変えていません。でも、季節限定品の開発や、ゴマがこぼれて食べにくいとの声をいただいていましたので今年2月から木のスプーンおつけしています」。
歴史にあぐらをかかない気配りもうれしい。
Information
御菓子司 羽入(おんかしつかさ はにゅう)
- 住所
- 新潟市秋葉区新津本町1-6-30
- 電話番号
- 0250-22-0462
- 営業時間
- 9:00〜18:00
- 休み
- 日
- 駐車場
- なし
- リンク
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