きっかけは「製麺所でも食べられたらいいのに」というお客さんの声
上越市民ならば知らない人はいない(!)超有名店。
「塚そば」の愛称で親しまれています。
創業は約 70 年前。
直江津駅の向かいで製麺所として開業し、ラーメン店などに麺を卸していました。
同時に駅構内で立ち食いそば店を出店。
その後「製麺所でも食べられたらいいのに」という声から、今の製麺所兼そば屋という形になったのです。
製麺所では中華麺、そば、うどんの3種類の麺を作っています。
名物は、上越市民のソウルフードして絶大な人気を誇る『かけ中か』。
お客さんからの要望で、そばつゆに中華麺を入れたことがきっかけで生まれ、今では全オーダーの半分を占めます。
麺は長野県松本産の小麦、水、かん水で作られる、モチモチとした食感の多加水麺。
まずは生地をこね、のばし、100人前ずつに分けます。
この工程を行なうのは、創業当初から大切に使い続けられている製麺機。
動かすたびにガタンガタンと汽車のような音がするのも味があっていいんです。
次に麺を切る専用の機械に先ほどの生地をセットすると、一瞬にしてベルトコンベアーから麺が流れてくる。
これを1日ほど寝かせ、お湯がたっぷりと入った大きな釜でゆであげれば、ツルツルモチモチとした食感が楽しい中華麺の出来上がり!
「早い・安い・うまい」でお客さんの心を掴んで離さない
元々直江津駅前にあった店舗は、現在直江津駅から徒歩 10 分 ほどの関川沿いにあります。
朝早くから営業し、中休みがないので、昼時のみならず仕事前にサッと食べたい時や、夕方ちょっと小腹が空いた時など、さまざまな場面で上越市民のお腹を満たしています。
キャッチフレーズは「早い・安い・うまい」。
券売機の前に立って、まず驚くのはその値段。
『かけ中か』『かけうどん』『かけそば』がそれぞれなんと1杯240円(税込)!
創業当初は50円もしなかったそうで、これでも時代の移り変わりとともに値上げしているんです。
安すぎる…。
買った食券をカウンターのおばちゃんに渡すと、あったかそうな湯気をまとった丼が、あっという間に目の前へ登場。
あらかじめ麺をゆでておくことで、お湯にサッとくぐらせ、温めるだけで提供できるんです。
すべてのメニューに使われる、たっぷりのカツオ節でダシをとった和風のつゆは、どの麺とも相性抜群!
基本的なトッピングはネギと天かすのみ。
素朴な味わいだからこそ毎日食べても飽きず、何回でも通いたくなります。
Information
塚田そば店
- 住所
- 上越市東雲町1-1-6
- 電話番号
- 025-543-2252
- 営業時間
- 8:00~LO18:30 (12/30月・31火は~15:00)
- 休み
- 火、1/1(祝)~3(金)
- 席数
- 32席
- 駐車場
- 30台