豪快さと裏腹の緻密な麺作りが人気を支えています
小千谷デカ盛りラーメン界の二大勢力、勝龍と暁天。
地元の大食漢を魅了してやまない2店は、地元では(多分)知らない
人はいない有名人「細貝ブラザーズ」がそれぞれ店を切り盛りしている。兄・貴之さんが暁天、弟・勝也さんが勝龍、だ。
豪快さをウリにしている両店の麺は同じ自家工場で生産されているが、各店ごとの違いが一目瞭然。
上の写真を見てほしい。
よーく見てみると右の暁天は角ばった四角い麺、一方左の勝龍は丸い麺、ということが分かるでしょ。
包丁切り手打ち角太麺」と銘打った暁天の麺は、貴之さんいわく「暴れる麺」。
角が立っていることでスープと具材を巻き込みつつ、口の中でそれぞれの味が主張し合うのです。
一方勝龍は丸いなめらかな麺を使うことで「麺とスープのハーモニーを重視しているとか。
強烈すぎる店主の印象とは裏腹の細やかな思惑があったのだ。
使用する小麦粉の配合、水の量なども両店で変えているし、麺を寝かせて熟成させる工程なども違うとか。
今回、両店の味を食べ比べてみたのだが、なるほど麺の食感の違いは歴然。
暴れる麺と調和の麺。豪快さばかりが印象的な両店だが、実は繊細かつ緻密に作り分けられていたのだ。
ただゆで方は両店ともほぼ一緒で、ぐらんぐらんとゆだった熱湯に麺を泳がせ、平ざるですくって一杯一杯盛り付けるスタイル。
また、生麺を収める番重の中は、一食分の「玉」の状態にせず(上写真のように)ぐしゃーっと敷き詰められた状態。
理由は、大盛りをオーダーする人も多く、ひと玉単位にしていても意味がないからなんだって。
そう、勝龍・暁天が変わらぬ支持を得ているのは、デカ盛りだけが理由じゃない。小麦の香ばしさとモチモチ食感――この自家製麺の
虜になっている人が多いから、ということなんだと実感しました!
暁天『肉つけ麺』
暁天のつけ麺は普通ですら300g強、大盛りは 450g強!
『肉つけ麺』 (1,210円税込)はカツオ節がきいたつけ汁に肉がいっぱい!
勝龍『勝肉メン』
勝龍の麺のおいしさを実感できる白湯ベースの『勝肉メン』( 1,260円税込)
Information
手打ち麺処 暁天(きょうてん)
- 住所
- 小千谷市三仏生上林3560-2
- 電話番号
- 0258-83-5840
- 営業時間
- 10:00~21:00
- 休み
- 火曜
- 席数
- 44席
- 駐車場
- 40台
- 備考
Information
勝龍(しょうりゅう)
- 住所
- 小千谷市千谷川2-8-8
- 電話番号
- 0258-83-3770
- 営業時間
- 10:00~21:00
- 休み
- 火曜
- 席数
- 55席
- 駐車場
- 80台
- 備考