コーヒー基礎講座その1では、コーヒー豆が日本にやってくるまでの行程をご紹介しました。
続いては、日本に来たコーヒー豆がどのようにして私たちのもとに届くのかを見ていきましょう!
今回も鈴木コーヒーで焙煎士として活躍する白井渉さんに教えていただきました。
(コーヒーの基礎講座その1と白井さんのプロフィールは下記のリンクからチェック!)
「焙煎」ってなに?
黒くて香ばしいイメージがあるコーヒー豆ですが、初めからそんな姿をしているわけではありません。
コーヒー豆は ↑ のような「生豆」の状態で日本にやってくるんです。
これを専用の機械を使って煎ること、それが「焙煎」です。
焙煎を行うことで、豆の個性が最大限に引き出され、私たちがよく目にする黒くて香ばしいコーヒー豆になります。
また、焙煎の仕方によって、同じ豆でも味わいや香りが大きく変化するといわれています。
その手順をご紹介します!
1. 豆の重さを量る
焙煎をすると豆の中の水分が蒸発するので、 焙煎後は目方が20%ほど減ってしまいます。
量によって 焙煎の時間・火力調整・温度上昇率などが変わるので、まずはしっかりと重さを量ることが大切です。
2. 焙煎機で生豆を煎る
焙煎機は直火式、熱風式、半熱風式の3種類。
焙煎中は、焙煎士が付きっ切りで窯の温度と時間を調整しています。
また、実際に豆を取り出し、目視で焙煎度合いを確認します。
3. 煎り止め
窯の中から「パチッ」という音が聞こえたら「 1 ハゼ」の合図。
焙煎士さんは、1ハゼ~煎り止めの時間が一番神経を使うんです。
豆の種類や目指す焙煎度合いにもよりますが、10~15分ほどで窯から出します。
4. 豆を冷ます
網の下に敷いてあるファンを回して熱を吸い込み、200度以上ある豆を冷まします。
余熱でも焙煎が進んでしまうので、一気に冷却するのがポイント。
「深煎り」と「浅煎り」の違いって?
違いはズバリ焙煎時間。
「浅煎り」は豆本来の特徴を感じやすく、 「深煎り」は香ばしさや長い余韻を感じられます。
一般的に「浅煎り」は酸っぱく、「深煎り」は苦いとされていますが、 焙煎の仕方で、いかようにも風味を変えることができます。
焙煎について少しは知っていただけたでしょうか?
次のコーヒー基礎知識では代表的なコーヒーのいれ方をご紹介します。
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