看板には「ゆでめん」の文字。
その下に書かれた店名は「風街らーめん店」。

オールドロックファンならすぐににんまり。合点がいくはず。
これ絶対「はっぴいえんど（大滝詠一、細野晴臣らが在籍した歴史的ロックバンド）」だ。

1 stアルバムが、ジャケットのイラストから通称”ゆでめん“と呼ばれ、2 nd アルバムのタイトルが『風街ろまん』。

「大滝詠一の音楽が好きで、そこからはっぴいえんども好きになって。。。そして自分のラーメン店を開くときに”ゆでめん“の看板をどうしても掲げたいと思ったんです。看板屋さんにアルバムジャケットを見せてその通りに作ってもらいました・笑」と加藤店長。

さて肝心のラーメンは、はっぴいえんどの世界観そのままの昭和ロマンを感じさせる昔懐かしい味わい。
丁寧に手巻きしたワンタンがのった『ワンタンメン』が看板メニューだ。

最近人気だというのが『辛つけ麺』。
新津の唐辛子専門店・大祐の激辛唐辛子『鬼殺し』と魚介スープのつけ汁に
中太ストレート麺がからみます。
並盛は300グラム、大盛りは450グラム！
辛さがたまんない！

そして店長が渾身の出来、と胸を張るのが『塩らーめん』。
多加水の細麺はサッと1分ちょっと茹でて提供。
硬めの食感が新鮮だ。
天日塩と岩塩を混ぜた塩ダレを、オーダーを受けてからベースのスープと小鍋で合わせひと煮立ち。
そうすることで上品な香りを漂わす。
さわやかな魚介の香りで、 あっさり塩スープに濃口醤 油を少々加えることでうまみが増しているそうな。

ラーメンをすすっていると、店長がはっぴいえんどの名曲『風をあつめて』をかけてくれました。

塩味のスープが、妙に心身に染みたのでした。