『笹団子(つぶあん)』(1個162円)
もともとの笹団子は神仏に供えるお供え物や保存食としてのおやつとして、おもに農家や一般家庭で作られるものだった。
その笹団子を「新潟ならではの土産物」としての地位を確立させた立役者が
この店の4代目・笹川勇吉氏。
新潟県から「新潟国体で販売する新潟土産を作ってほしい」という声を受け、
家庭の味であった笹団子を日持ちするように改良。
その後、昭和39年に行なわれた新潟国体で販売された笹団子は、新潟土産として
全国に知られることとなった。
「明治の終わりの頃には笹団子を販売していたそうなのですが、当時は一般家庭で作るのが当たり前のものだったせいか当時はあまり売れなかったようなんです。
新潟国体以降は、知名度が一気に上がり、
店を代表する銘菓となりました」と6代目の笹川太朗さん。
初代が生み出した味を4 代目がお土産として改良し、
長く多くの人に愛されるようになった笹団子は、
現在も先代たちから受け継いできた製法で大切に作られている。
「団子の生地は県産のこがねもちやコシヒカリ、うるち米などを石臼で挽い
たもので作り、ヨモギは香りのいい新潟産をおもに使っていま
す。生地に合うように自家製のあんこは甘さを調整。
弾力のある生地とあんこのバランスを意識しながら仕上げます。
保存料を使わないという点も昔から変わらずに大切していますよ」と話してくれた。
Information
笹川餅屋(ささがわもちや)
- 住所
- 新潟市中央区西堀前通4-739
- 電話番号
- tel.025-222-9822
- 営業時間
- 8:00~18:00
- 休み
- 不定休
- 駐車場
- P提携あり