シビ辛の要、中国山椒の産地である中国・四川地方。
喜京屋は、その四川地方の料理のおいしさを長きにわたり長岡市民に広めてきた名店です。
その創業は明治28年。
意外にも、当時はそばや天ぷらを提供する店だったといいます。
中国料理店となったのは、四川料理店で修業を積んだ四代目が跡を継いでから。
「中国山椒の〝しびれる〞という感覚は、日本の料理にはもともとなかったもの。ですから、陳さんに何度も長岡まで足を運んでもらい、しびれになじみのなかった地元の方たちに少しずつ慣れてもらったという感じですね」と語るのは五代目・疋田昭一郎さん。
「陳さん」とは、疋田さんの師匠である「中華の鉄人」陳建一さんのことです。
陳さんといえば、ビリビリとしびれるような辛さの『陳麻婆豆腐』。
現在では、喜京屋の看板料理として長岡市民にはおなじみとなっています。
3年熟成の豆板醤の奥深い辛さ、自家製のラー油の香りに、2週間かけて赤山椒の風味を移した山椒油と、仕上げに振りかける赤山椒の粉末によるしびれるような辛さが加わり、一度食べたら忘れられないインパクトを残します。
単品料理としてはもちろん、ご飯や麺と合わせたメニューも提供。
麺は汁なしと汁ありの2 種類。
疋田さんいわく、「今は和えそばスタイルの汁なしの方が人気です」とのこと。
『汁なしマーボー麺』(800 円)は、冷たい麺にアツアツの麻婆豆腐をかけた一品。
麻婆のうまさと辛さ、しびれをダイレクトに味わえます。
豆腐は地元豆腐店で作られた「ソフトもめん」。
調理前にゆでることで、型崩れを防いでいるそうです。
汁ありの『マーボー麺』(800円)は、醤油味のスープが麻婆をやさしく包み込み、こちらも絶品です。
「麺を食べ終えたらご飯を追加して、麻婆を最後まで味わっていただくのがおすすめですよ」と疋田さん。
ぜひお試しを!
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おまけ
「こちらもぜひ味わってみてください」と疋田さんが提供してくれたのが『よだれ鶏』。
よだれが出るほどおいしいということで名づけられた料理だそうです。
肉厚の鶏肉に、山椒の風味がきいたビリビリしびれる辛いタレが絡まって絶品!
これはお酒が進みそうです!!!
通常サイズは1,250円です。
ぜひあわせて注文してみては~。
Information
喜京屋(ききょうや)
- 住所
- 長岡市殿町1-3-9
- 電話番号
- 0258-32-2417
- 営業時間
- 11:00~21:20(LO20:50)
- 休み
- 火曜
- 席数
- 110席
- 駐車場
- 3台(ほか提携あり)
- リンク
- 喜京屋ホームページ