ショーケースに並ぶ、おいしそうなケーキの数々。「どれにするかな~?」の時間は、幸せですよね。悩むけれど。
さて、このおいしそうなケーキたちは、どのように作られているのか? 「何時から作っているの?」「厨房の様子は?」などなど、 みんなが知りたいケーキ店の裏側をここで公開! 新潟市の人気店、パティスリー ランプリールの一日に密着しました。
朝7時。穏やかに聞こえてくるFMラジオの音をBGMに、厨房ではピリッとした緊張感のなかで、もうケーキ作りの作業が始まっていました。
お店のオープンは午前10時。ケーキ店の一日で何より重要なのは、この開店時間。そこにすべての商品が揃っていなければならないわけです。なので、そこに向けて前日の午後から何十種類もの生地やクリームなどの準備を行い、翌日の朝からそれらを順番に仕上げていくのです。
田澤オーナーシェフを含め3人のパティシエ、パティシエールが繊細で無駄のない動きを見せながら、丁寧にひとつひとつのお菓子を製造していきます。
3人がそれぞれ自分の作業をこなしながらも、時々一緒に行なう作業もあり、その鮮やかな連携プレーは思わず見とれてしまうほど。
とてもカッコいい!
できあがったケーキから順番にショーケースへ。慎重に美しく並べていきます。
そして、午前10時、誕生日ケーキの看板を出してオープン! 看板には、その日に誕生日ケーキをオーダーされた方たちの名前が書かれています。
ケーキを取りに行った時に家族や大切な人や、自分の名前が書いてあると、嬉しくなりますよね。いくつになっても(笑)。
プチガトーにホールケーキ、焼菓子にチョコレート――開店前のわずかなコーヒーブレイクを挟んで、お店がオープンした後もお昼までノンストップでケーキ作りは続いていくのです。
そして午後は、その日の売れ行きに合わせてケーキを補充したり、翌日に向けて仕込みをしたりという作業が中心になります。
午後のカフェスペースには、穏やかな時間が流れます。ゆっくりとケーキとコーヒーを楽しむお客さんたち。いいな~。
そして、夕方近くになると楽しそうにケーキを選ぶママと子どもたちや、手みやげに焼菓子を購入する人、誕生日ケーキの注文に訪れる人などで店内は大忙しです。
「モンブラン1、タルト2です!」という店頭の販売スタッフからの声を受け、ケーキを追加します。
「お客様はわざわざお店に足を運んでくださるわけです。だから、おいしいケーキを作るのは当たり前だし、常にみなさんにワクワクしてほしい。そこに全力を注ぐのがパティシエの仕事です」と田澤シェフ。
閉店時間も近くなり、お客さんの対応が落ち着いたので、その時間を使って焼菓子をひとつひとつ丁寧に包装していきます。
そして、午後7時閉店。この日の営業が終了。厨房や売り場やカフェスペースを清掃してケーキ店の一日は終わります。
ランプリールという店名はフランス語で「満たす」という意味があります。パティシエたちが心を込めて作るケーキはもちろん、四季を感じられる店内からの眺めや、カフェスペースのイスやテーブルにいたるまで。そのすべてから、お店に訪れる人を幸せで満たしたいという気持ちがヒシヒシと伝わってきました!
今年で開店から19年目を迎えるランプリール。今日も季節ごとの素材を活かしたおいし~いケーキが並んでいます。食べに出かけてみてくださいね。
Information
パティスリー ランプリール
- 住所
- 新潟市江南区太右エ門新田37-1
- 電話番号
- 025-282-1533
- 営業時間
- 10:00~19:00
- 休み
- 火曜
- 席数
- 22席
- 駐車場
- 17台
- リンク
- パティスリー ランプリール