11時開店のはずなのに、10時半過ぎからお客さんが続々と。
彼らはメニューを眺め、新聞を手に取り、静かに席に着きます。
さあ、のれんが出たら営業開始。
お客さんたちは次々に「一番ふたつ」「四番とからしそば」と番号を交えながら注文します。
同時に厨房は一気に戦闘状態へ。
一時も手を休めず鍋を振るご主人、麺上げをする奥様、注文をとり料理を運ぶパートさん。
3 人の見事な連係プレーは閉店の14時半まで続きます。
さて、先ほどの一番や三番は『今週の定食』のメニューを示す番号でした。
誰も「麻婆豆腐の定食」なんて注文はしないのです。
開店から41年、ずっと4種類。
「鶏と豚と辛いのと…って決めるかな。内容は市場を見て決めるから、来週の定食がどうなるか今は分からないですねぇ」とご主人。
毎週変わるラインナップと奥様の魅力的な手書き文字に惹きつけられて、大多数のお客が定食を注文するかと思いきや、実は定食と単品の麺・飯メニューの注文率は半々くらいだそう。
「毎日来てくれる人もいるから、いろんなメニューがあった方が飽きないでしょ。好きなもの食べてもらえればいいですよ。こっちは仕込みをしっかりやって早く出せるようにするだけです」。
一瞬ひるむほどの盛りのよさは、「そんなにすごいですか? ずっとこうだからよく分からない(笑)」。
これは流行るわけです。
…というわけでここまで料理の写真は一切お見せしませんでしたので、ここからどどどっと参ります。
まずは取材日の「今週の定食」の一番。
『キャベツと豚肉の味噌炒め』です。
続いて二番。
『ニラレバ炒め』です。
はい三番。
『鶏肉のチリソース』。
最後四番でーす。
みんな大好き『麻婆豆腐』!
この「今週の定食」はすべて750円。
安!
ちなみにご飯はなにも言わなければこの「山盛り」スタイルで提供されます。
多くて食べられないよ! という人は「ご飯、平らで」とひとこと添えてください。
それと裏技なんでしょうが、味噌汁(こちらもおいしい)をスープにチェンジしてもらっているお客さんがいました。
私もぜひ次回は試してみたいです!
と言いつつ、味噌汁もうまいんで、そのままでいいんですけど。
単品メニューも大人気!
なかでも人気なのがこちら。
いやー最高です。
ぜひ柿屋、行ってみてください!
Information
中国料理 柿屋
- 住所
- 新潟市東区中野山5-18-21
- 電話番号
- 025-276-3160
- 営業時間
- 11:00~14:30
- 休み
- 日・月曜、祝日
- 席数
- 31席
- 駐車場
- 10台