煮干しのきいた濃いスープに、うどんのように太い手打ち麺、それらを覆い隠すようにたっぷりの背脂とシャキシャキの玉ネギがのった、なんとも強烈なビジュアル __。
燕のソウルフード「背脂ラーメン」の発祥と言われているのが杭州飯店だ。そもそも、なぜこうも個性的なラーメンが新潟で生まれたのか?
それは高度経済成長期、洋食器工場が建ち並ぶ燕・三条エリアで働く職人たちのために、スープの味を濃くし、麺を伸びにくい太麺にし、冷めにくいようにと背脂を加えたのが始まりなのだとか。
その味は半世紀以上にわたり継承され、今もなお中毒者を続出させているのだ。
その名店を現在は〝相談役〞として支えるのが、2代目の徐 勝二さん。
その勝二さんのもとに、今秋ビッグニュースが! ラーメン作りの長年の功績を認められ、秋の叙勲で「旭日単光章」を授与されたのだ。
11 月には皇居で授与式を 終えたばかり。杭州飯店のラーメンのように〝太く、長く〞仕事を続けてきたことがこの賞につながったのだろう。
私たちに元気を与えてくれる杭州飯店の味が、もっと太く、長く続きますように。
Information
杭州飯店
- 住所
- 新潟県燕市大字燕49-4
- 電話番号
- 0256-64-3770
- 営業時間
- 11:00~14:30/17:00~20:00(土・日曜、祝日は11:00~LO20:00。麺がなくなり次第終了)
- 休み
- 月曜
- 席数
- 75席
- 駐車場
- 50台