『初夢』（大は230円、小は200円）

初夢として縁起がよいとされる順に並べた句「一富士二鷹三茄子」。

その句にあやかって縁起物として誕生したといわれるのが『初夢』。

ナスのヘタをとり、皮をむいたものを砂糖漬けにし、粉砂糖をまぶした和菓子だ。

ナスと砂糖のみというとてもシンプルな原材料で、
口にするとゼリーのようにやわらかく、上品な甘さとともに
ほんのりとナスの風味が感じられる。
熱いお茶とともにゆっくりと食べるのがおすすめだ。

菊谷では新発田でとれた小ぶりの秋ナスを使い、
砂糖蜜に漬ける工程を何度も繰り返し、徐々に糖度を高めて作る。

独特のゼリーのようにやわらかい食感を出すためには、
時間をかけてナスの水分と糖分のバランスをとることが大切なのだとか。
それゆえ作り始めてから店頭に並ぶまで3ヵ月はかかるという。

季節限定品でなくなり次第終了。
例年11月から1月末まで販売している。
初釜（新春の茶行事）のお茶菓子や縁起物を送りたいという人の進物として親しまれている和菓子だ。